二次創作における主要サイト4選

前回は二次創作に絡んでくる法律について書いていきました。が、それだけでは話が進みません。

とはいえ、最初はどこで調べようか悩むかもしれません。バックが大きい所、古参事業、新規組……それぞれに特徴があります。

今回は、独断の4サイトについて評価していきます。

  • 段階:★★★★★★★★★★★★★★(最高評価)の5段階
  • 基準:感想の書きやすさ、レビュー数、探しやすさ、+α の4観点

カクヨム

プラスチックの樹脂でできた本棚。思い思いの感情を並べた付箋を、気に入った本へと貼っていく。作者が貼ったもの、読者が貼ったものの違いなく、色鮮やかなレビューが書店を彩っていった。


大企業KADOKAWAが運営している小説サイトです。2016年春に開設した新参者になります。

特長の1つは運営が非常に強い。このサイト限定で守られる原作もあります。下に具体例を掲載しておきます。

  • この素晴らしい世界に祝福を
  • ゼロの使い魔
  • バカとテストと召喚獣
  • 涼宮ハルヒの憂鬱
  • グリムノーツ
  • オーバーロード
  • ログ・ホライズン
  • ココロコネクト
  • けものフレンズ

ただし小説家になろうと同様に、一部を除いて二次創作を排他する動きもあります。二次創作一覧以外の作品を認めておらず、他のサイトで巨大な勢力を誇る東方や艦これも禁止されています。

2つ目の特長として敷居の低さによるレビューの発展が挙げられます。他サイトでもレビューはありますが、”なろう”のように端に追いやられていたり”ハーメルン”のように評価されたりすることはありません。長さに制限もなく、ふとした思いからでも書くことができます。

なおレビューに特化した弊害として、感想欄が小説から消滅しています。作者に直接送ることは出来るので特に問題はありませんが。

  • 感想:
  • レビュー:★★★★★
  • 探しやすさ:★★★
  • 運営会社:★★★★★
  • 小説評価:★~★★★の3段階
  • トップページ:https://kakuyomu.jp/

小説家になろう

1昔前のシンプルなホームページ。中央に新着を並べたトップは、新しい作品をいち早く知るのに向いている。完結済みの新着作品を並べるのは珍しく、未完作品を読みたくない読者にも対応する。それはただ、小説を好むものへと向けられていた。


”なろう系小説”という言葉を生み出してしまった、古参(2004~)です。忘れがちですが、2010年以降株式会社が運営しています。詳しくはヒナプロジェクトを参照してください。

このサイト最大の特徴は、圧倒的な小説投稿数です。オリジナル小説を中心に51万作以上投稿されており、会員登録数も110万人以上となっています。これだけの層があれば、理想の小説も眠っているかもしれません。

一方で、二次創作の割合は低くなっています(2017年10月26日現在、8109件)。要するに勢いはないといっても過言ではありません。

  1. 二次創作を一部除き投稿禁止としている点
  2. 検索結果の二次創作の多くは、童話の二次創作であること
  3. タグに”F00~”をつけることを強要している点
  4. 出版支援を行っていない点

その結果、小説やゲーム由来の二次創作は2667作となっていました。ちなみにその内の約60%がF0006-6”東方プロジェクト”です。

他の特色として、ガイドラインを発行していないものの投稿も認めています。数だけ見ればカクヨムを上回っています。以下、二次創作登録率2%以上の原作です。

  • 橙乃ままれ
  • 株式会社ネクストン
  • 株式会社ビジュアルアーツ
  • 東方プロジェクト
  • クラウドゲート株式会社
  • oso的 キノコ擬人化図鑑

ただ、ガイドラインを発行している中でも「艦隊これくしょん」や「けものフレンズ」などの投稿は禁止しています。投稿する際は「投稿を受け付けている二次創作について」を参照してください。

感想欄では、”良かった点”、”気になる点”、”一言”の中から選択して書くことができます。どれか一つでも書くことができ、作者読者双方で消すことができる為、細かな感想でも気になりません。

時々エッセイ記事で述べられていますが、感想を書いてくれる人に不足しています。だから気付けば大体返してくれます。

  • 感想欄:★★★★
  • レビュー数:★★
  • 検索しやすさ:★★★★★★
  • 知名度:★★★★★
  • 二次創作作品数:
  • 小説評価:1~5pt*2+2pt
  • トップページ:https://syosetu.com/
  • 投稿を受け付けている二次創作について:http://syosetu.com/site/ff/

検索しやすさ
”F00~”のコードを手繰れさえすれば二次創作は検索しやすい。逆に作品タグを使わずに探すのは比率から困難。
またソート機能やジャンル機能は揃っている……が2016年5月以前の作品は強制的にノンジャンルになっています。
以上から原作タグで捜索する場合は★★★★、しない場合は★★とした。

小説評価
文章・文法評価:最大5pt
物語(ストーリー)評価:最大5pt
ブックマーク:2pt換算
特に評価は匿名なので10pt満点で入れる人が多い気がする。

ハーメルン

2012年、にじファンの喪失は二次創作界に甚大な被害を及ぼした。ネットの海に漂流した作品は、作者すら回収は困難になる。ハーメルンはそれを防ぐために活性化した。2000年前の名作からアニメ化したばかりの新作まで。左端に並んだ原作名は、確かな歴史を記していた。


二次創作を中心にした、2012年規約作成のサイトになります。二次創作とGoogle先生に打つと、最上位にここのURLがでてきます。

投稿数は56000件となろうと比べて少数です。しかし、その内50000件以上が二次創作作品となっています。なろうの約20倍です。また新規原作の取り扱いも早く、故にじファンの作品を含め多くの種類が置かれています。

また、pixivと違い警告タグが仕事しています。地雷となる展開が多い二次創作にとって、これは大変ありがたい仕様です。さらに”なろう”同様あらすじが出てくるため、タイトルだけで誤解して読み始めることがあまりありません。

ガイドラインを発行しているわけではないので、原作者に黙認されているうえで成り立っています。なので、上から消されてもどうしようもありません。その場合は作者が別のところで投稿してくれることを願いましょう。

感想欄は他サイトと比べ、特に内輪の傾向が強くなっています。一部の人が更新の度に書き足す、アンチ対策として通報機能があるなど攻略wikiに近い形式です。コアなファンが書いていく分、定型文ではないネタに富んだ感想が多かったりします。

  • 感想欄:★★★★★
  • 推薦:★★★
  • 検索しやすさ:★★★★
  • 原作数:★★★★★
  • 二次作品総数:★★★★(52204作[2017年12月31日現在])
  • 小説評価 :☆0~☆10(11段階)
  • トップページ:https://syosetu.org/

pixiv

ひとたびログインすれば書庫にたどり着いた。紅い落ち葉降り注ぐ暖色、青白い煌きが乱反射する寒色。季節の流れによって、色彩が度々変化していく。それは積層する地層のように常に過去を埋没しても、決して失われることはなかった。


どちらかというとイラスト投稿が中心になるサイトです。しかし、”二次創作”と打つと小説だけで12万件以上でてくる巨大市場になっています。二次創作タグを入れず作品名のみをタグ付けした作品もあり、小説数だけでいえばおそらく日本最強です。(ハーメルンと同じく、ガイドラインの発行はしていません)

pixiv最大の利点は、ピクシブ百科事典にあると考えます。たとえば、タグ中のキャラクターが分からなくともボタンを押すだけで表示されます。わざわざ検索する手間が省けるわけで、知らない小説に関しても手に取りやすくなります。

  • 感想欄:★★
  • 検索しやすさ:★★★
  • 二次創作作品数:★★★★★
  • 原作数:★★★★★
  • ”腐向け”タグ:723k[イラスト]+760k[小説]=1.48M(桁が違う)
  • 判定:ブックマーク数、いいね数など
  • トップページ:https://www.pixiv.net/

検索しやすさ

原作名を入れれば、わりと出てきます。が、何分数が多いわりに”新しい順”と”古い順”しかありません。(プレミアム会員には”人気順”があるそうです)
一方、オリジナル小説は、タグが統制されていないこと、別ページに移動しにくいことから、より一層評価が低くなっています。特にタグの乱立はニコニコ動画に比肩するほどであり、早急な対策が求められます。

追記

当然、これら知名度上位4つ以外にも優良なサイトがあります。しかし、ページが長くなりそうなので一回分割して公開します。完成次第改めて統合するか、判断します。

次回は、4大企業以外の小説サイト、およびスコップ系(二次創作を発掘するためのまとめサイト)について書いていきます。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告