小説– category –
-
小説
【空色パンデミック 感想】虚構の舞台だとしても守りたい君
本記事は本田誠作「空色パンデミック」の紹介記事です。2000年代に流行ったセカイ系の1作品で、彼女のために嘘の設定だと分かっていても世界を敵に回す物語です。どこからが現実で、どこからが虚構か。解が分からない中でも守りたい者は誰なのか。この作... -
小説
【ライアー・ライアー 感想】少年たちは誰かのために嘘を吐く
久追遥希著「ライアー・ライアー」は望みを叶えるために嘘を押し通そうとする高校生を描いた学園ものです。ライトノベルの中でも、「如何にゲームを攻略するか」というところに特化しています。 前作「クロスコネクト」からゲーム攻略分野が進化しました。... -
小説
【優雅な歌声が最高の復讐である 感想】再起こそが最大の復讐である
昨日出来ていたことが出来なくなった。「失ったときに初めて重要性に気づく」とは聞くように、失った際のショックの方が概して大きいものです。特に今まで当たり前だと思っていたのであれば、ダメージはさらに大きくなるでしょう。 樹戸英斗「優雅な歌声が... -
小説
【検証】本屋大賞ノミネート作品のタイトルは本当に長いのか ver.2022
小説投稿サイト「小説家になろう」のタイトルは本当に長いのか? 本記事の主題:本屋大賞受賞作との比較 【前置き】 タイトルは読者が文章を最初に見るきっかけです。魅力的であればあるほど手に取ってくれやすくなります。故に、どうすれば興味を惹いても... -
小説
【HELLO WORLD if ――勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をする――紹介】変わってしまった一歩
変化を起こすには、恐れずに最初の一歩を踏み出すということです。そうでなければ、変化を起こすことはできません。 Rosa "Lee" Louise McCauley Parks 公民権運動活動家 本記事は伊勢ネキセ著「HELLO WORLD if ――勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をする... -
小説
【ペンギン・ハイウェイ_感想】少年は世界の果ての不思議に挑む
昔よりも今、今よりも未来。日進月歩に既知の分野が知られている一方で、新しい謎が掘り起こされています。そんな世界の中であなたは昨日のあなたよりも偉いと言い切れるでしょうか。 今回紹介するのは森見登美彦作「ペンギン・ハイウェイ」です。観察と考... -
小説
【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら_感想】居場所を欲した少女が抱いた”真摯さ”とは
「私は、居場所が欲しかった。だからマネージャーになったの。野球部のマネージャーになって、そこに居場所を作ろうと思ったんだ」 65ページより、夢の抱負 事業を続けているうちに間違いなく世代を交代する機会は訪れます。もしあなたがいなくなっても、... -
小説
【沢村光彦「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」】”助けられなかった”を乗り越えて
誰かの願い事を叶えるため、願った人が忘れていたとしても目的へ満身する人がいました。そんなものを叶えたとしても誰からも祝福されず虚しさに囚われるだけではないか、と笑うもいるのでしょうか。だとしても彼は突き進むことを選びました。 脚本:林宏司... -
小説
【dele2_感想】あなたは死者をどう覚えていたいか
亡くなった人の印象は生きた人に委ねられています。死者として蘇らないように封じ込めるのも1つの手であり、尊ぶことも権威のために利用することも許されます。自由な世間で、あなたは大切な故人をどう覚えていたいでしょうか。 本多孝好「dele2」は生と死... -
小説
【佐野徹夜「君は月夜に光り輝く」_感想】君からの最後のお願い
「私のかわりに生きて、教えてください。この世界の隅々まで、たくさんのことを見て聞いて体験してください。そして、あなたの中に生き続ける私に、生きる意味を教え続けてください」 283ページより 死の間際にいる人との出会いをきっかけにして、主人公が...