【質・量双方良し】「元は取れるの?」BOOK☆WALKERの文庫・ラノベ読み放題サービスを試してみて

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BOOK☆WALKERは月額1.200円(税抜)で文庫・ライトノベルが1万冊以上(+漫画・一部雑誌)読み放題になるとうたっています。KADOKAWA直営なだけあり電撃文庫やファンタジア文庫といった有名レーベルを確保しており、ピックアップや一気読みといったトピックスの水準も十分満たしているところも強みです。

有象無象の作品でかさ増ししていないか、すらすらと読みやすい設計なのか。価格の安さに心配になった筆者が実際に試してみました。

最初に結論を話します。文庫・ライトノベル読み放題サービスは「質の高い作品が揃っており、直感的に読みやすいため十分オススメできる」機能であると判断しました。1ヶ月のお試し期間が過ぎた10月現在でも、改悪がない限り払い続けるつもりです。

どうして買い切り型や漫画読み放題を推さないのか、他サイトと比べてどこが差別化されているか。この記事を読むことで自分にとって元が取れるか判断できるようになることを目指しています。

2023/08/02追記 7月末日にサービスの変更があり、文庫・ライトノベル読み放題コースが漫画読み放題と統合されました。月額も税込836円から税抜1,200円に上がっており、質は上がっているものの個人的にオススメしにくくはなりました。しかし、依然ライトノベルの分野では数多の電子書籍サービスに勝っています。

目次

BOOK☆WALKERとは

KADOKAWA直営のサイト

電子書籍特有の欠点として手に取れないことが挙げられます。アプリ側の突然のサービス停止によって本が読めなくなることも。

運営しているKADOKAWAは1945年から続く老舗の大企業です。1949年の角川文庫から一貫して書籍の出版を手掛けており、今後も確実に書籍事業を続けていくでしょう。ゆえにパソコンやスマートフォンを変えても永らくウェブから落とし続けられる点が強みです。

ファンタジア文庫などの試し読み機能として活用されていることから、少なくとも文庫が消えない限りは続くと見込まれます。

100万冊以上のラインナップ

たとえ安くて読みやすい設計であったとしても品ぞろえは必須ですが、このサイトは問題ありません。

品ぞろえは年々増加し続けており、2022年9月現在では配信出版社1,350社 電子書籍1,048,696冊に達しています。追加頻度も素早く、初版発行と同時にラインナップに入っています。

SNSでネタバレを食らう前に読むことができるのは安心です。

2つの購入プラン

直接購入プラン

1作品から電子書籍として購入する方法です。TIPSで見られるように価格は書店やアニメイトなどと同じ定価で取引されています。

他サイトと同じく割引されることもありますが、こちらのプランに上2つ以上の強みがあるとはいえませんでした。

運命の人は、嫁の妹でした。(2)で見る価格分布

  • 770円 文庫 カドカワストア
  • 770円 電子 BOOK☆WALKER(特典A付き)
  • 770円 文庫 Amazon
  • 693円 電子 Kindle
  • 770円 文庫 Animate(特典B付き)
  • 770円 両方 honto
  • 770円 両方 紀伊国屋書店
  • 770円 両方 楽天ブックス
  • 770円 文庫 ゲーマーズ(特典C付き)

※両方=文庫本と電子書籍を共に取り扱う場合

追記:還元率が50%と異様に高くなるキャンペーンを頻発していることが判明しました。

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読み放題プラン

本サービスの目玉となるプランです。月額836円(税込、初月無料)で以下の2つから選択して契約することができます。

  1. マンガ・雑誌読み放題:90誌以上のマンガ誌と30,000冊以上の単行本
  2. 文庫・ライトノベル読み放題:10,000冊以上の文庫・ライトノベル

この記事では2.文庫・ライトノベル読み放題に焦点を当てて紹介していきます。

読み放題について

読み放題の対象作品例

よく読まれている本について(2022/09/16のランキングより)

  1. たかが子爵嫡男に高貴な人たちがグイグイきて困る(TOブックスノベル)
  2. ダンジョンはいいぞ!(TOブックスノベル)
  3. 法陣遣いの流離譚 相続した防具は最強の法具でした(いずみノベルズ)
  4. 結界師の一輪華(角川文庫)
  5. はぐれもの最強空間魔法使いは嫁と静かにスローライフしたい(TOブックスノベル)
  6. 農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。(モンスター文庫)
  7. 転生したら皇帝でした1~生まれながらの皇帝はこの先生き残れるか~(TOブックスノベル)
  8. 七つの魔剣が支配する(電撃文庫)
  9. 『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで(GA文庫)
  10. 天久鷹央の推理カルテ(新潮文庫nex)

読み放題ということもあり、知らない作品の1巻を読んでみる人が多い印象でした。※TOブックスをトピックスで扱っていたため偏っているとも考えられます。

アニメ化作品編(2022/09/16時点、一部)

  • 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? 1~7
  • 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 1~8
  • 学戦都市アスタリスク 1~15(+スピンオフ3冊)
  • 生徒会の一存 本編全巻(14冊)
  • 人類は衰退しました 全巻(11冊)
  • この素晴らしい世界に祝福を! 1~4(+スピンオフ4冊)
  • ゲーマーズ 1~3
  • 安達としまむら1
  • ソードアートオンライン1

恣意的に選んだ作品群ですが、作品によっては太っ腹な巻数を読むことができます。

試したうえでのメリット・デメリット

想像以上のラインナップの豊かさ

月額1,200円は新刊ならば1~2冊、古本屋を活用しても3~7冊ほどの価格に過ぎません。どうやって元を取っているのかと考えると、昔の不人気な作品で嵩まししているのではないか。試してみるまで正直期待していませんでした。

検索してまず感じたのはラインナップの豊かさです。気になっていたけど買うか悩んでいた作品、続きが気になっていた作品がごろごろと転がっていました。

参考によると私は1ヶ月半で30冊以上に触れていたようです。少しでも気になった作品に挑戦できることが、読み放題サービスにおける最大の強みではないでしょうか。

参考:2022/10月末時点のブックマーク作品(ダウンロード順、敬称略)
  • 丸戸史明「冴えない彼女の育てかた」
  • 伏見つかさ「エロマンガ先生」
  • 早坂吝「探偵AIのリアル・ディープランニング」
  • さがら総「変態王子と笑わない猫。」
  • さがら総「そんな世界は壊してしまえ ークオリディア・コードー」
  • あざの耕平「東京レイヴンズ」
  • 田中ロミオ「人類は衰退しました」(5~9巻)
  • 田中ロミオ「人類は衰退しました 平常運転」
  • 橘公司「王様のプロポーズ」(1, 2巻)
  • 橘公司「デート・ア・アライブ」
  • 七斗七「Vtuberなんだが配信切り忘れたら伝説になっていた」
  • 葵せきな「ゲーマーズ!」(2~12巻)
  • 葵せきな「ゲーマーズ! DLC」(1~3巻)
  • kattern「幼馴染だった妻と高二の夏にタイムリープした。17歳の妻がやっぱりかわいい。」
  • 久追遥希「クロス・コネクト」(1~4巻)
  • 雨森たきび「負けヒロインが多すぎる!」
  • 稲荷竜「セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト経営者が宿屋で新人育成を始めたようです~」(1, 2巻)

問題に感じないUI(読書編)

他レビューサイトで悪い評判が載せられていたユーザーインターフェースUI。

試し読みの時点で予想は付いていましたが操作性・視認性の両方に気になる点はほとんどありません。

  • 文字サイズの変更が好きな倍率でできる
  • ページめくりのタップ位置の調節可能
  • 付箋に日時や名前が付いており、確認が簡単
  • リストから各章の始めに移動できる
  • 最終ページを更にめくると続巻以降のラインナップが現れ、検索を介さず好きな続巻をダウンロードできる(アプリ版)

強いていえばアプリ版の付箋機能について、もう一声欲しかったと思っています。

  • 付箋の名前を変えた後、決定を押さないと保存してくれない
  • 付箋は1つずつ取るか全て消すかの2択(複数選択ができない)

直して欲しい方のUI(検索編)

アプリ版の読み放題ストアで一手間かかる現象に見舞われました。

「読み放題もうすぐ終了」の項目から作品を1つ、「エロマンガ先生(4) エロマンガ先生VSエロマンガ先生G」を選択してみます。「アプリで読む」かからダウンロードすることができるのですが、問題が1つ発生しました。自動的にマイブックに飛ばされるのです。

この仕様のため、続巻をダウンロードするのに一々検索窓を往復しなければなりません。


最新の話題作は読めない

文庫・ライトノベル読み放題最大の問題は話題作不足です。

読み放題サービス恒例ではあるのですが新発売のの人気作、話題作は読み放題の対象外となりがちです。

月間ランキング100作の中で対象となっていたのは「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(富士見ファンタジア文庫)」1作でした(2022年10月検証)。

人気でなければ面白くないということはないので、1ポチして挑戦していく勇気があれば問題ないでしょう。

まとめ

  1. KADOKAWA直営の安心感
  2. 読み切れない1万冊以上のボリューム
  3. 新規作からメディア化作品まで充実のラインナップ
  4. 補足説明を入れやすいユーザーインターフェース
  1. アプリの付箋機能があと一歩足りない
  2. 月間人気作や話題作は対象外

BOOK☆WALKERは月額1,200円(税込)で文庫・ライトノベルが1万冊以上読み放題になるとうたっています。

試してみた結果ラインナップも十分充実しており、比較的読みやすい設計になっていました。元は取れるかという問いへは、Kindleや古本屋で買うよりも十中八九安く読めると感じています。

一方で最新の作品を追いたい、流行に乗りたい人には向いていないサービスでしょう。

総じて以下の特徴に1つでも当てはまる人へ、強く薦められるサービスだと考えました。

  • 月に2冊以上(もしくは1,000円以上)ライトノベルを読む
  • シリーズの途中まで買った作品の続きが読み放題に入っていた
  • 部屋に文庫本がたまって、本を片づけようとしている
  • 昔見ていたアニメと原作を比較してみたい
  • 初月無料と聞いてとりあえず挑戦してみようとする

補足:自動更新と解約方法について

もし想定の性能に足りないと感じたとき、他のサービスの方が良いと思ったとき用の補足です。

たまに動線が悪くて解約しにくいサイトもありますが、かなりシンプルに行うことができます。

  1. 画面右上マイページ(歯車マーク)
  2. 会員情報内の読み放題加入状況をチェック
  3. データが残らないなどの注意事項に了承する

たったこれだけです。万が一読み切ってしまったときもこれで安心です。

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