【とある科学の超電磁砲 二次創作小説 紹介】とある再起の悪役令嬢

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家葉 テイク「とある再起の悪役令嬢ヴィレイネス」は自殺未遂をした少女に転生憑依した主人公が、壊れ切った人間関係を修復していくヒューマンドラマです。

彼女は劣等感から周りに無理をかけてしまう悪役令嬢でした。極度のお人好しである主人公は、派閥の部下や研究所のメンバーに協調的に接していきます。最初は拒絶されても彼は諦めず、多方面に手を差し伸べていきました。

彼女の全てを整えて消える、そんな結末を悪役令嬢は認めません。お人好しの主人公たちが報われる物語が好きな人、魅力的なキャラクターとハッピーエンドが好きな人へおすすめです。

今回は長大な小説なため、47話までの第一部からPickupしていきます。

第二部は鎌池先生の別作品の要素が出てくるなど、より原作要素が出てきます。しかし、第一部が面白いと感じたのであれば読んで損はないでしょう。

目次

「とある再起の悪役令嬢」小説情報

基本情報

  • 作者:家葉 テイク
  • URL:https://syosetu.org/novel/80225/
  • 原作:とある科学の超電磁砲
  • 話数:47話(第一部まで)、190話, 1,356,525文字
  • 必須タグ:ボーイズラブ ガールズラブ オリ主 転生 憑依 性転換 クロスオーバー

あらすじ

闘病生活の末に死んだと思ったら、極悪お嬢様系女子中学生に憑依していた。

どうも少女はその悪徳の数々によって『破滅』し、未来に絶望して川に身を投げたらしい。それを知った元青年・現破滅済み悪役令嬢の主人公は、少女の人格がもう一度生きる希望を取り戻せるよう、破滅からの『再起』を始めるのだった……!

主要登場人物

來見田きみだ志連しれん

レイシアに憑依してしまった本作の主人公の1人。前世は電撃文庫好きの一般オタクであり、お嬢様に慣れていない。

末期がんの闘病生活の末に亡くなった後、臨死中のレイシアに憑依した。

レイシア=ブラックガード

ブラックガード財閥の令嬢で本作の主人公の1人。レベル4の白黒鋸刃ジャギドエッジ(分子レベルの切断)で派閥を率いている。

御坂美琴や食蜂操祈に嫉妬して、焦りで関係性を壊してしまい、絶望して入水自殺を図る。

上条当麻

とある魔術の禁書目録の主人公で、極度のお人好しで不幸体質。

お嬢様や人外だらけのハーレムの中、庶民で元男性のシレンと波長があった。

御坂美琴

とある科学の超電磁砲の主人公で、努力でレベル5に引き上げたとされる実力者。

レイシアにとって嫉妬の対象であったが、後にシレンを介して和解している。

「とある再起の悪役令嬢」ストーリーPickup

以下ネタバレ注意です。

失われた信頼を取り戻す

シレンは電撃文庫を闘病生活で愛しており、とある魔術の禁書目録の舞台も知っていました。

最初は塗り潰してしまったとショックを受けていましたが、御使堕しエンゼルフォールの事件で出てきた火野神作を思い出して光明を得ます。

レイシアの魂が生きているならば、大人としてレイシアの周りの大人が教えられなかったことを伝えれば立ち直れる、と考えました。

 人生ってのは、そんなに捨てたもんじゃないって。

 末期ガンだった俺でも、こんなに前向きに生きられるくらい――人生には、素晴らしいことがいっぱいあるんだって!!

 

人間関係改善計画プロジェクト=リスタート』の発動を、此処に宣言する…………!!

 一話:目覚めたら令嬢

御坂美琴というお人よしはともかく、派閥や研究所のメンバーはそう上手くいきません。特に派閥のメンバーはレイシアという巨悪の報復を恐れて一念発起していました。

そこで彼は親近感の湧きやすいよう努力を始めるのでした。

外の世界に手を出して

見た目と食費の改善を始めるため第7学区に赴いたところ、偶然上条当麻と出会いました。

スーパーの特売競争で戦友となった2人ですが、上条当麻にとって運命の日(7月20日)がやってきます。

インデックスの騒動に(自称)脇役Aとして参加し、少しだけ早い結末を導きました。一方で上条当麻の記憶を消さないという原作崩壊は起こせず、失敗経験も積んでいます

他にもとある科学の超電磁砲2期(一方通行戦、学園都市研究発表会での『STUDY』騒動)には一通り参加しています。徐々に能力の強度は変化し、異常があっても集束させきました

特に学究会には発表者として参加しているため、徹夜進行で乱入しています。

死者だという諦念

学究会で自らの派閥、総合分子動力学研究会の発表を終わらせて、シレンは元の場所に帰ってきました。

今際の別れをして、服装を整えて、ノートには今後の方針を記した。

残すことはないとシレンは判断して、二か月間の夢に別れを告げました

死への考え方の重さは後々判明します。若年にして末期がんでなくなった青年として、死へ抗って受け入れざるを得なかった全てがしみ込んでいました。

勝ち逃げなんて許さない

「ええ、幸せになってやりますとも。我儘で傲慢な悪役令嬢ヴィレイネスらしく、

 役目を果たした余分な人格が消え失せて、全てが元通りに戻る?

 ……

「………………『勝ち逃げ』なんて、許しませんわよ」

 二六話:おしまい

本来のレイシア=ブラックガードは紛れもなく悪役令嬢でした。

願いを満たすためならば持てるものを全て使うことをいといません。

  • 派閥に白状して協力を仰ぐ
  • シレンの手紙で来日したステイルの手を借りる
  • 友達を助けるという信念から、上条当麻と御坂美琴の助けを得る
  • 人格励起メイクアップ計画というトンチキ(脳が吐き出す感情の絶対値を大幅に吊り上げ、それによって自分だけの現実パーソナルリアリティを自前の感情だけで自壊させる)の利用
  • 冥土帰しヘヴンキャンセラーによる二乗人格スクエアフェイスの可能性に乗る

最後に必要なのはシレンへの説得です。全てを諦めた彼にどう接するかで、主人公の性分がはっきりします。

『わたくし、これからすごく、勝手なことを言いますわ』

 レイシアはシレンとは違う。

 相手のことを慮り、自分のしたいことと、相手の事情をうまくすり合わせて行動を選択することなんか、彼女には到底できない。

 だから、レイシアはあくまでも傲慢に、相手の事情を鑑みず、自分のしたいことを押し通すことにした。

『――その諦め、捨てなさい!』

 三四話:わたくし達の景色

レイシアがとった結末は、欲望が善性に振り切っても変わらぬ悪役令嬢の方法でした。

「とある再起の悪役令嬢」まとめ:二乗人格の悪役令嬢

2人で1つ、シレンが日常に戻って来て新たな生活が始まりました。47話までの残り数話は彼女たちが中学生であることを思い出させてくれる日常展開となっています。

家葉 テイク「とある再起の悪役令嬢ヴィレイネス」は自殺未遂をした少女に転生憑依した主人公が、壊れ切った人間関係を修復していくヒューマンドラマです。

彼女は劣等感から周りに無理をかけてしまう悪役令嬢でした。極度のお人好しである主人公は、派閥の部下や研究所のメンバーに協調的に接していきます。最初は拒絶されても彼は諦めず、多方面に手を差し伸べていきました。

彼女の全てを整えて消える、そんな結末を悪役令嬢は認めません。お人好しの主人公たちが報われる物語が好きな人、魅力的なキャラクターとハッピーエンドが好きな人へおすすめです。

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