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アニメ「ライアー・ライアー7話」の謎解きとキャラクター分析:親友と腐れ縁
ライトノベル出身のアニメ『ライアー・ライアー』を、補足しつつ感想を書いていくシリーズの7回目です。
第6話は大半が原作通りの心理戦なこともあり、比較的満足のいった回でした。
第7話「静と改」からおそらく最終回まで1つのイベント、五月期交流戦が始まります。OPで顔見せしているキャラクターが一気に参戦します。突然のテコ入れ、濃い先輩方の追加、ルールの複雑化……収拾がつくのでしょうか。
目次
『ライアー・ライアー』のあらすじ
学生同士がランクを決めるゲームを繰り広げる学園島。篠原緋呂斗は国内最難関の学園島編入試験で歴代トップの成績を叩き出し、昨年度の絶対王者・彩園寺更紗を転校初日で陥落させた。結果学園島史上最速で頂点に1人だけ君臨する7ツ星に成り上がった。
そんなものは全て嘘だ。大切な人に会うために外部からやってきただけの一般人で、本当の星はたった1つしかない。しかし、学園島に残るためには嘘でもトップにいなければならない。姫路白雪のイカサマも、偽物だった彩園寺更紗との共犯関係だって活用する。
じゃあ、世界を騙す嘘を始めよう。
キャラクター紹介
- 篠原緋呂斗:英明学園2年の7つ星(偽)。ポーカーフェイスと機転で学力を補っている。
- 彩園寺更紗:桜花学園2年の6つ星。影武者で本名は朱羽莉奈。何故か偽物2が現れた。
- 姫路白雪:桜花学園⇒英明学園2年の4つ星。支援組織《カンパニー》のリーダーを務める。4つ星ながら無事に代表戦入りした。
- 秋月乃愛:英明学園3年の6つ星で学園内最強候補。見た目と性格から”小悪魔”という通称を持つ。今回から篠原の協力者。
- 倉橋御門:12番区の学園長なのだが、下種で有名。乃愛以外にも手駒は備えている。まだ諦めていない。
ライアー・ライアー7話「静と改」の展開と6つの補足
アニメで描写されていなかった背景、疑問視される展開を中心に補足していきます。
この項目内の挿絵は全て、©2023 久追遥希/KADOKAWA/ライアー・ライアー製作委員会のものを使用しています。
また彩園寺更紗(朱羽莉奈)については、アニメ化する範囲で本物の彩園寺更紗は登場しないため、彩園寺表記で統一します。
前回の後始末
原作2巻の後始末です。倉橋御門が想像よりも若々しい姿で登場します。全島民の4割以上が生放送を見つめる中、堂々と私兵になれと突き付ける。当然の末路ながら、聖城学園の長の座は追われました。
とはいえ彼は諦めていませんし、表の顔を失ったに過ぎません。12番区の代表選手にとっておきの1名を送り出し、暗躍を続けています。
翠の色付き星の行方
翠の色付き星は交流戦の優勝者に贈られる予定でした。篠原の辞退によって、首席は秋月乃愛となっています。
《区内選抜戦》参加者の99.5%(投票者8,923)が許しても、違法アビリティを《決闘》に持ち込んだことは事実です。代償として、翠の色付き星は次席の篠原に贈られました。
篠原は榎本進司から出し抜くために利用することになります。とはいえ、翠の色付き星の効果《行動予測》を一番上手に使えるのは秋月です。《カンパニー》のアビリティ担当稲村の力を借りて、後々力だけ受け渡されることになります。
祝 彩園寺とのデートイベント復活
第5話の記事でなぜ飛ばしたと文句を書いたデートイベント、まさかの復活を果たしました。いつものパーカー姿に変装が簡略化されたのは残念です。しかし、彩園寺の照れと初々しさは完全に再現されています。
原作の流れ
- 彩園寺、ブロンドの髪と清楚なワンピース姿に変装
- 篠原、それでも一瞬で正体に気付く
- 加賀谷、万が一に備えて駆り出される
- 篠原、リリィ(彩園寺)と恋人繋ぎを求められる
- リリィ、恋人繋ぎのつもりがただの握手
- カップル、休日に3時間以上店内に滞在
- 姫路、ご主人様と莉奈の両方へ嫉妬
- 篠原・彩園寺から姫路へのプレゼント
姫路のごまかしをどう差し込むのかと思っていたら、彼女は斜め上の方向に走り出しました。
嫉妬の代わりに欲求を
姫路白雪の提案は篠原たちにも想定外な方向に吹っ飛んでいました。
「では私がお2人の背中を一緒にお流しさせていただきます」
確かに大浴場は完備されており、サイズの合った水着も用意されています。しかし、最大のツッコミポイントは原作に全くないシーンなことです。
この部分は『アニメ7~8話特有の水着回』、いわゆるテコ入れです。
篠原と彩園寺(朱羽)が仲良く過ごすことは良くても、姫路はそれぞれと親友以上の立場は捨てたくないと考えています。差し込まれたタイミングの変化によって、2人が一緒に寝たり秋月戦を協力したりした後のイベントとなっていました。
裸の交流によって3人の絆を再確認しようとしたのではないか、と推測しています。
腐れ縁の3年生組
第7話の新キャラは思ったより少なく、英明学園の2人組だけでした。
右の男性は榎本進司、『千里眼』の異名を持つ生徒会長です。全国模試で全国一位を取っており、瞬間記憶と見通しに優れています。
左の少女は浅宮七瀬、全国区の雑誌《MELTY》の元モデルです。動体視力と反射神経が非常に高く、『金色の夜叉』と呼ばれています。
単体では2人ともスペックが高く、『小悪魔』秋月乃愛に並ぶ6つ星です。ただし、榎本と浅宮は致命的なまでに腐れ縁です。
どうして区内選抜戦で秋月が一方的に覇権を握れたのか。答えは、2人だけで全ての日程をかけて《演習》を繰り返していたからでした。残存者が篠原と秋月の2人だったので、共倒れしたのでしょう。
交流戦ASTRAL
五月期交流戦のルールは、木曜日に開示されました。開始が月曜日なので、相当な急ピッチです。
ゲーム名は『Area Steal To Reconquer All Lost』、Ingressなどに代表される位置情報ゲームです。一辺の長さが約3mの正六角形が敷き詰められており、フィールドに約10,000マスを取り合います。
ルールの抜粋(原作より)
- 学園島零番区、通称開発学区の全域を舞台とする。
- 拠点と呼ばれるスポットを占拠することによって、学園の領域を広げる。
- 各拠点から、一定時間ごとに”スペル”と呼ばれる消費型能力が排出される。
- ”攻撃スペル”でのみプレイヤーにダメージを与えられる。
- クールタイムを採用しており、特定のアクションを実行すると一時的にアクションが実行不能になる。
- 敗北条件:領域が無くなる、もしくは全員が脱落する
- 報酬:5位以内のチームへイベント限定のアビリティと党内通貨
- ただし、6位以下のチームメンバーは星を1つ失う。
- 補足:任意参加のオープンゲーム《MTCG》の最上位報酬は《アストラル》の参加権、ワイルドカードである。
学園島では5つ星以上に人数制限が設けられています。学園代表者の場合、大抵が4つ星以上です。その結果、勝っても星が増えないけれど負けると星が減るということが起こり得ます。
英明学園の場合、4つ星の姫路以外は星のメリットがありません。
まとめ:2人目の”彩園寺更紗”
7話の最後、彩園寺から2人目の偽物が出現したと報告を受けます。5位以内に入って味方から怪しまれなければいい。篠原の勝利条件に、『彩園寺更紗(朱羽)が彩園寺更紗(刺客)に勝つ』が追加されました。
- アバンで処理されても、倉橋御門は復活する
- 翠の色付き星は篠原へ移動、3つ星相当に
- 彩園寺、デートイベント開催
- 姫路、唐突な水着回を提案
- 致命的なまでにライバルな3年生組
- 五月期交流戦、ASTRALのルール説明
- 2人目の偽物登場
7話はデートイベントと唐突なテコ入れのギャップがとにかく印象的でした。コピペ生徒、机消失事件など心配になる要素もありますが、次回以降の改善を期待しています。
次回は交流戦が始まり、多数の新キャラが出てくる予定です。2人目の彩園寺を始め、どいつもこいつも一癖あります。果たして1クールでさばききれるか、今後の展開に注目です。
アニメ「ライアー・ライアー8話」の謎解きとキャラクター分析:新キャラクターと嵐の前
ライトノベル出身のアニメ『ライアー・ライアー』を、補足しつつ感想を書いていくシリーズの8回目です。 7話はデートイベントと唐突なテコ入れのギャップがとにかく印...
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