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【ブルアカ二次創作小説_紹介】ts転生者の生徒が、頑張るだけのお話。

おにっく作『ts転生者の生徒が、頑張るだけのお話。』はアリウス分校に原作知識を持って転生した少女が、アリウス分校の生徒を救うために奔走するファンタジー作品です。
原作知識を持っていても、ベアトリーチェによる侵略は成功し、穏健派の先輩を殺されてしまった。復讐を果たすため、少女は姉なるものとして妹(年上含む)たちに知識を授けていきます。未来が見えているのは自分がいない原作だけ、救うべき少女の中に自分が含まれていません。
投稿時点ではエデン条約編の最中です。補習授業部が2回目の追試で突破するという珍しい改変が行われており、ミカも先生に接触していません。独自路線で黒幕を倒そうとする主人公と、自己犠牲の少女を救うべく暗躍するミカに注目です。
アリウス分校の少女たちが報われるストーリーが見たい方、オリ主の影響による変化に興味がある方へおすすめです。
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目次
『ts転生者の生徒が、頑張るだけのお話。』小説情報
基本情報
- 作者:おにっく
- URL:https://syosetu.org/novel/320297/
- 原作:ブルーアーカイブ
- 話数(2024/02/10):68話、353,152文字
- 警告タグ:R-15, ボーイズラブ, オリ主, 残酷な描写, アンチ・ヘイト, 転生, 性転換
あらすじ
ブルアカの世界の、よりにもよってアリウスに転生しちゃった元男が、頑張るだけのお話。
原作でもみんな救われてるけど、その知識を使えばもっと良くできるよねっ!
…そんなうまくいくのかなぁ?※エデン条約編四章までのネタバレを含みます。
※独自設定、独自解釈多めです。
ts転生者の生徒が、頑張るだけのお話。
主要登場人物
桐花スオウ
アリウス自治区に転生したアリウス分校2年生(原作時)。焦茶色の艶のある髪、茨の冠を模したヘイロー、深緑の瞳だが瞳孔が白と黒のオッドアイをした姿をしている。
穏健派としてアリウスの内乱に参加し、完敗した。以後みんなのお姉ちゃんを(上級生に対しても)徹底し、黒幕ベアトリーチェへの殺意と自罰傾向を隠している。
原作の知識があるので、先生(プレイヤー)へは生徒を守るという絶対の信頼をおいている。
前世の名前は内藤生、高校からの帰り道で轢殺された。
いつも楽しく読ませていただいております。
— くーの (@K_u__n_o) February 24, 2024
お礼のファンアートです。 pic.twitter.com/Y2ZaeaTVL4
はじめまして!
— シロパンダクロ (@s_panda_k) March 21, 2024
不躾なご連絡となり申し訳ありませんが、メッセージとファンアートをお送りします。
ご一読いただけると幸いです。 pic.twitter.com/NZCyAAWeDf
三枝シアン
アリウス分校2年の生徒会長(スオウ6歳時)で穏健派のリーダー。ブルアカで時折いるゴリラ族だが、性格は生徒会長に向いていない。相方(庶務)の元月アンナに支えてもらって素が出ないように気を配っていた。
スオウの戦闘スタイルはシアンのものをベースにしている。
白洲アズサ
アリウス分校⇒トリニティ総合学園の2年生。ミカの提案とスオウの推薦によって2校交流の橋掛けとして選ばれた。補習授業部のメンバーになってしまうものの、内部メンバーと仲を深め2回目の追試を突破した。本作では制服やアクセサリはミカの受注生産によるもの。
原作と比べて成績は良くなっている一方、スオウは意図してペロロ様と接触させないようにしていた。
聖園ミカ
トリニティ総合学園の3年生で生徒会長の1人。原作通りアリウス分校へ独りやってきて、交流を結べないか取引を持ち掛ける。アズサの経歴書を偽装したり契約の裏をつこうとしたり。アリウス側が適宜情報を出してくれ、セイアが死んでいないと知っている点からとにかく頭の回るゴリラ族。
原作と違って、ミカはセイアの襲撃を知らなかったため迎撃している。
『ts転生者の生徒が、頑張るだけのお話。』ストーリーPickup
以下ネタバレ注意です。

ヘイローを破壊する爆弾の証明
『ヘイローを破壊する爆弾』とはゲマトリアのゴルコンダが創り出した、生徒の殺害に特化した兵器です。逆に本来の爆弾のような物理的な衝撃を与えられません。原作では並行世界のバッドエンド集(4thPV)でのみ威力が発揮されました。
本作では試作品とはいえ実際にアリウス内紛に用いられるシーンがあります。くらったもののヘイロー=神秘を崩して銃弾で死ぬ体になってしまいます。穏健派のトップ三枝シアンが凶弾を浴びたことで、戦況は一気に傾きました。
結局、穏健派は3分の1の有志を犠牲にして、子供たちを逃走させる作戦を図ります。スオウもそれに協力し子供たちをミレニアムやトリニティ、ゲヘナに送り込みました。
救われた命の方が多くても、救えたかもしれないシアンたちの死が許せませんでした。せめてもの償いとして、スオウはアリウスに残り環境を良くしようと決意しています。このエピソードに限らず、スオウは頑固なまでに自分で責任を取ろうとしています。
”自分は大人だから” 過去の記憶が残っている間、スオウが少女として救われることはないと考えています。
あなたたちの姉
「絶対に、私の妹にしてみせます…!!」
「…くっ、ここまでか…!」
「大丈夫、姉さん。一蓮托生…私も一緒だよ」
「わ、私は逃げたいですけど……!」
「……」
「え、ええ…アツコちゃんも残るなら…!!」
You are my sisters!
前世の、過去の人格を封印する。7歳の少女が全ての姉となる『私』を作り上げ、原作のアリウススクワッドに接触を計ります。警戒から始まる最悪級のスタートでも、おちゃらけてるように演技してきっかけを作れました。
- 1ヶ月かけてバラバラになっている少女たちと接触
- 意図的に省かれている基礎教養を教える
- 自給自足できるように畑の整備をする
- 嫌われている中でも10年間姉を貫く
凄いことをいくつもしているのに、高校生相手だろうが全員に姉であると声を掛けていたあたりがシュールです。勉強のおかげで心を開いてくれても、姉を名乗る不審者な点は変わりませんでした。
ミカとの出会い、歪みの始まり
「──私は、あなた達アリウスと和解したい」
「…和解?」
「うん。ちょっと過激な主張かもしれないけど、でも……あなた達は多分。まだ私たちを憎んでいるよね?」
だからこの先の言葉も、きっと俺の知っているものと同じだったら…きっと、もう…。
「…いや全然そんなことないが」
聖園ミカがアリウス自治区にやってきて最初の言葉、和解への反応はスオウにとって大切でした。スオウの行いが無駄で虚しいものだったかどうか決まってくるからです。錠前サオリが否定の反応をしたため、原作からの乖離が証明されました。
それでも原作の流れを踏襲するように、スオウは情報を出し切らない選択をしています。ティーパーティーの1人百合園セイアとの能力の違いが躊躇いを生みました。
セイアは夢を通して未来を視通すことができ、逐一ある程度後の情報が得られます。もし行動の違いが未来に影響を及ぼしているなら、夢の内容も自ずと変化します。
スオウは転生に際して原作のエピソードを一気に渡されました。最初からハッピーエンドのゴール地点は分かっている一方、決まった道筋の外を知りません。もし未来に影響が現れる選択をしたとしても、スオウは気づけません。
原作通り和解の象徴として白洲アズサを送り込み、セイア襲撃の前後を問わず関係が続けられました。
補習授業部かアリウスか

原作でもアズサが大きな選択に問われています。本来はエデン条約をアリウスが乗っ取った後、トリニティを守るか攻めるかという問題でした。スクワッドのリーダー錠前サオリを殺害するため、アズサは補習授業部と決別しようとしています。
本作でアズサが聞かれた問題は、アリウスとトリニティ(補習授業部など)のどちらを裏切るかというものです。2回目の追試に受かってしまったおかげで、アズサは補習授業部に過去を話す機会が失われました。黒幕が情報を持っていたため、ティーパーティー(生徒会)のナギサを襲撃するタイミングが早くなりました。ミカがスオウを罠に嵌めて襲撃した結果、アリウス分隊全体の危機が訪れました。
合格パーティーの最中に爆発音が聞こえたから駆け付けた。覚悟を持つ猶予もくれず、アズサは選択を迫られました。
アリウスの環境がスオウによって良くなっていたから。絆を結ぶ機会に欠けていたから。
アリウスとトリニティの友好の橋は、この日傾きました。
『ts転生者の生徒が、頑張るだけのお話。』これから:バッドエンドの先に
手続きが滞っていたおかげで、トリニティの裏切者と判断されたアズサの退学処分は保留となっています。アズサの犠牲のおかげで、トリニティに捕まったのは殿のスオウだけでした。
しかし、物語はバッドエンドで一区切りにしても終わりません。満身創痍のスオウは先生に接触でき、アリウス自治区の子供たちを救う手立てを整えました。一番スオウの自己犠牲を分かっていたミカは、事情を話したうえで先生たちにスオウを選ぶよう願いました。
エデン条約テロの被害者かアリウスの弾圧の被害者か、それとも全てを独りで成し遂げようとする大人ぶった被害者か。どの生徒を選ぶか、原作で全ての生徒を救ってきた先生でもされなかった難題に立ち向かいます。
おにっく作『ts転生者の生徒が、頑張るだけのお話。』はアリウス分校に原作知識を持って転生した少女が、アリウス分校の生徒を救うために奔走するファンタジー作品でした。アリウス分校の少女たちが報われるストーリーが見たい方、オリ主の影響による変化に興味がある方へおすすめです。
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