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「負けヒロインが多すぎる!」と行く、地元民による豊橋解説Part2
雨森たきび/いむぎむるによる「負けヒロインが多すぎる!2」は恋の争いに負けたヒロイン、負けヒロインが次のステップへ歩みだしていく青春ラブコメディのシリーズです。本編では豊橋要素を省いた100%のラブコメ模様、鈍感だった少年たちの行く末についてみていきます。
本記事では東三河出身の筆者による、「負けヒロインが多すぎる!」2巻の元ネタについて振り返っていきます。
前回とはまた違った東三河の魅力が読み取れるでしょう。
前回解説記事
2巻感想記事
【負けヒロインが多すぎる!2 感想】知ってしまったその先に
雨森たきび/いむぎむるによる「負けヒロインが多すぎる!2」は恋の争いに負けたヒロイン、負けヒロインが次のステップへ歩みだしていく青春ラブコメディのシリーズです...
目次
「負けヒロインが多すぎる!2」あらすじ
夏休み後半。
たまたま喫茶店でだべっていた俺と八奈見は、驚くべき光景を目にする。焼塩と、その思い人である綾野が2人きりで会っていたのだ。
さらには、2人を尾行する綾野のカノジョ――“勝ちヒロイン”朝雲千早ともニアミスしてしまう。「私は光希さんと焼塩さんの浮気を疑っています」
あれよあれよと巻きこまれた俺たちは、朝雲とともに真相を探ることに。
負けヒロインが多すぎる!2 BOOK☆WALKER
焼塩にかぎってそんなことはと思う。
でも、2人きりのときの、あの想いがにじんだ顔は――。
【負けヒロインが多すぎる!2 感想】知ってしまったその先に
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「負けヒロインが多すぎる!2」観光案内
小島梨
そうめんをお裾分けしに来た八奈見へ、佳樹が差し出した名産品? です。
農水省の作物統計によると、生産面積も収穫も12位と中途半端な位置にいます。1位は千葉県で愛知県の収穫量の役4倍(約20,000トン)を誇っていました。
小島梨は豊橋市の南部に位置する小島町で作られたブランド品とのことで、豊橋市は東三河ではトップの生産量です。しかし、東三河に近い南信州(長野県)が全国5位の名産地であり、東三河ですらほとんど売られていない影の薄い梨となっています。
三愛
八奈見から『今日お茶でもしない?』と通知があって訪れた喫茶店です。市役所に近くホットケーキが有名なお店という情報から推測されました。
そうめんは糖質だと気付いた八奈見さんは、人気のホットケーキを頼みません。しかしクリームソーダ(糖質×糖質)を食べており、温水を悩ませます。温水もアイスコーヒーしか頼んでおらず、お店の強みはあまり活かされませんでした。
外はサクサク中はふわふわ、美味しいホットケーキが人気の喫茶店
豊橋鉄道東田本線札木停留場から徒歩3分、市役所方面の西八町交差点角にある喫茶店です。豊橋では有名なホットケーキと珈琲の専門店です。駐車場がありますので、車での来店もOKです。昭和の香りがする店内には、2人掛けテーブルが2卓、4人掛けテーブルが1卓あり、完全禁煙です。看板メニューのパンケーキは20種類以上あります。「バターホットケーキ」、「小倉ホットケーキ」など色々あります。「マロンクリームシャンティホットケーキ(三愛風モンブランホットケーキ)」は大人気です。サイフォンで淹れるこだわりのコーヒーも種類が豊富です。是非一度ご賞味ください。
三愛(豊橋|喫茶店)-Retty
うずら
朝雲が八奈見にわいろとしてうずらサブレを渡しています。そもそもなぜうずらなのでしょうか。
うずらはキジの仲間で、戦国時代には鳴き声を競い合う『うずら合わせ』が行われていました。この時代から日本で飼われるようになり、家禽として今でも育成されています。
豊橋養鶉農業協同組合によると、以下の理由からうずら卵のおよそ6割を豊橋市で生産しています。故に豊橋市のお土産はお菓子を使ったものが大半となっていました。
- 気候温暖で飼育に適している(冬場の保温や換気が必須)
- 元来、養鶏が盛んで関連産業としての飼料・設備業者等が多い
- 交通の便の良さ
とよはしプラネタリウム 豊橋市視聴覚教育センター・地下資源館
綾野がダブルデートを提案し、主人公温水が選んだ場所です。
世界の鉱物・鉱石、金属材料、地下資源、海洋開発、エネルギーが展示されています。館内入口は三重県の紀州鉱山の坑道を模したものになっており、坑夫の人形も置かれおり、鉱山鉄道の車両等が展示されています。また、併設の豊橋市視聴覚教育センターには直径17メートルのプラネタリウムがあり、親子で楽しむことができます。
豊橋市地下資源館と豊橋市視聴覚教育センター
視聴覚教育センターはオリジナルの手作り科学実験を中心に設置されています。実際大人が行っても面白い施設なのですが、おしゃれした八奈見にとっては不満げな場所でした。結局八奈見も楽しんでいるあたり、この施設の魅力が伝わってきます。
もっくる新城
引きこもった焼塩を追って新城の奥地へ向かう際よった、新城市の道の駅です。
引用先の地図から分かるように、向かう際は新東名自動車道がおすすめです。新東名開通に合わせて2015年に開業しました。近くには設楽原歴史資料館や長篠城跡(長篠・設楽原の戦いの舞台)もあり、ここに来るならついでに寄って行って欲しいと思っています。
作中で副部長と小鞠がよく分からない商品の掛け合いをしているように、新城市や奥三河の名産品を取り揃えています。食事の点でもソウルフード五平餅や猪骨ラーメン、朝食の卵かけごはんなどが取り揃えられており、八奈見杏菜も安心できるでしょう。
補足:卵かけご飯
開店当時地元民からはもっくる=卵かけご飯というくらい有名なモーニングでした。近くに1,000年以上続く源泉があること、新城市は鶏卵の有名どころ(愛知県の採卵鶏の飼養戸数は121か所と全国1位、飼養羽数は4位)であることから成り立っているサービスです。
ただし、2023年7月以降は食べ放題から3つの制限(おかわり30円)に悪化しました。とはいえコーヒーと大量のトッピングがあって600円なので十分安いといえます。
[1]愛・地産アラカルトhttps://www.pref.aichi.jp/engei/aichisan/stockraising/chicken.html
五平餅
五平餅は東海地方山間部のソウルフードです。長野県の木曾・伊那地方(長野県の真ん中より少し下)、岐阜県の飛騨地方(岐阜県の北側)と並んで愛知県の奥三河が発祥とされています。
奥三河のものは『炊き立てのうるち米をしっかり潰して餅のような状態にしたものを平たくして串に刺し、味噌ダレをつけて焼き上げて食べる』[2]料理で、小判のような平たい楕円形(わらじ型)が特徴です。
地域別の五平餅
長野県の農林水産省が出しているレシピでは、参考にしている飯田市が奥三河の隣ということもあり、クルミ入りな点以外は同じです。
一方、岐阜県の飛騨地方、中山道北部の長野県では団子状の五平餅が売られています。特に飛騨地方ではえごまと砂糖醤油がベースで団子そのものといった状態になっていました。
しかし『君の名は。』の聖地の五平餅は、飛騨地方なのにわらじ型らしいです。
[2] 五平餅 愛知県 | うちの郷土料理 – 農林水産省https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/goheimochi_aichi.html
まとめ
- 東三河でも影が薄い小島町の梨
- 市役所近くの喫茶店三愛
- 全国生産量の6割を占める、豊橋市産うずら卵
- 魅力がつまった地下資源館
- お隣新城市の道の駅、もっくる新城
- 赤味噌だれの小判形、五平餅
本記事では東三河出身の筆者による、「負けヒロインが多すぎる」2巻の元ネタについて振り返っていきました。
過去に雑記として掲載した『マケインWALKER』に負けないよう、今後も感想記事と共に紹介していきます。
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