【ライトノベル 感想】サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと

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依空 まつり/藤実 なんな『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』は超人見知りでも最強クラスの少女が、自分の功績を隠すように振舞うハイファンタジーです。

無詠唱の魔術を世界で唯一使えることから、モニカ・エヴァレットは最年少で【沈黙の魔女】という二つ名と七賢人の立場を手に入れました。

しかし、当の本人は人と関わるのが苦手で、無詠唱魔術も人前で話せないから身に付けたという才能の無駄遣いをしています。

周りもモニカを辺境の村娘のままにしておくつもりはなく、それぞれの手段で利用価値を見極めていきました。

自己評価が低い最強系少女が好きな人、最強系だけど誰かを蹴落とす作品を見たくない人におすすめです。

目次

「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」小説情報

あらすじ

〈沈黙の魔女〉モニカ・エヴァレット。
無詠唱魔術を使える世界唯一の魔術師で、
伝説の黒竜を一人で退けた若き英雄。

だがその本性は――超がつく人見知り!?
無詠唱魔術を練習したのも 人前で喋らなくて良いようにするためだった。
才能に無自覚なまま“七賢人”に
選ばれてしまったモニカは、
第二王子を護衛する極秘任務を押しつけられ……?

気弱で臆病だけど最強。
引きこもり天才魔女が正体を隠し、
王子に迫る悪をこっそり裁く痛快ファンタジー!

サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと|書籍|カドカワBOOKS

主要登場人物

モニカ・エヴァレット

世界で唯一の無詠唱魔術の使い手で<沈黙の魔女>として七賢人に数えられている。

2年前、歴代最年少の15歳で七賢人の試練を合格した。

第二王子の護衛のため、モニカ・ノートンと名乗りセレンディア学園に転入する。

極度の人見知りだが魔力は計り知れない。使い魔は黒猫のネロで、魔力感知や変身が出来る多芸資質。

ルイス・ミラー

<結界の魔術師>の異名を持つ七賢人の一人。モニカの同期で女顔の優男(新婚)27歳。

モニカと交流を結ぶ七賢人であり、陛下に頼まれた護衛依頼を持ってくる。

使い魔はリィンズベルフィードという風の上位精霊。

フェリクス・アーク・リディル

リディル王国の第二王子で、セレンディア学園の生徒会長。

成績優秀で外交もできる万能気質。

一方で護衛を嫌い、監視魔道具を破壊するシーンもみられた。

イザベル・ノートン

冒頭で<沈黙の魔女>に救われたケルベック領の令嬢16歳。

彼女の大ファンで、モニカの任務に積極的に協力を誓う。

一流の悪役令嬢を演じるため、演技にたゆまぬ研鑽を積んでいる。

「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」ストーリーPickup

以下ネタバレが含まれます。

ミッション:気づかれずに第二王子を護衛せよ

モニカ・ノートンの設定
  • 数年前、ケルベック伯爵領の修道院に身寄りのない状態でいた
  • 夫人は亡き夫の面影を見出し、養女にした
  • 夫人が病に倒れた後は、伯爵令嬢の使用人としてこき使われる
  • 貴族の子女が通うセレンディア学園に入学することが決まり、世話係として編入

このとき、伯爵令嬢ことイザベルは悪役令嬢になり切るべく特訓を重ねていました。

地位を与えている王からの命令であり、既に準備は整っている。モニカの性格を知っているからこその事後報告で、もう逃げ道がありませんでした。

モニカは護衛対象(第二王子)の容姿を知りません

護衛対象=黄金比の人

モニカは元々数式が好きですぐに覚えていってしまった天才少女です。

5歳のときに父親にメジャーを求めて、擦り切れるまで使い込みました。

――世界は数字に満ちている。人間の体もそう。人体は膨大な数字でできているんだよ。

『五章 沈黙の魔女、黄金比について熱弁を振るう』より父の言葉

この言葉を忠実に守っているモニカでしたが、まさかこの直後に人を上半身:下半身の比率で覚えているとは思いませんでした。

生徒会長フェリクスが昨夜の不審者と等号であると、人体が黄金比な点から導きました。なぜか調査されていた数値と照合すると本当に1.618の比率だったようです。

そんなこんなで護衛対象だと気付かれずに接触できました。

帳簿番の才能

モニカは数式や帳簿のずれを直感的なシミとして把握できます。何だったらモニカは数字の依存症と言っても良いくらい、会計は天職でした。

また職務中の集中力は尋常ではありません。人見知りで敏感な彼女ですが、数字と向き合っている間は声を掛けても一切気づきません

痛いことや怖いことがあった時ほど、モニカの志向は数字の世界に沈んでいく。

だって、そうして数字のことを考えている間は、ツライと感じなくて良いのだ。

美しい数字の世界はモニカを傷つけたりはしない。

酷いことを言ったり、痛いことをしたりはしない。

【七章】第二王子の秘密

完璧で美しい式⇒フィボナッチ数のブタ

1巻の犯人は禁術に指定される、精神干渉術式の使い手でした。

魔術の研究のために金が要るからと協力者を操り、5年間もの間予算から着服しています。

犯人の魔術式を読み取き分解して、より複雑に美しく完璧に編み直す

圧倒的な格の差を見せつける展開が、落ちこぼれだと思っていた人にぶっ刺さっています。

  • 最強格の人物が格の違いを見せつける、最強系の強み
  • 落ちこぼれで対象外にしていた人材に計画を破産させられる、ざまあ系の強み
  • 胡蝶の夢とかけた夢へ誘う魔術式を練り上げる、設定好きへのアピール

色々な分野の人に刺さるこれらの強みを、モニカは一気に満たしてくれました

フィボナッチ数列のブタ

フィボナッチ数列は、最初の2項が0と1で、その後の項は前の2項の和となる数列を指します。
その隣り合う2項の比(例:8/5=1.6、13/8=1.625……)は黄金比(約1.618)に収束し、ヒマワリの種の配置や巻貝の殻の形状など、自然界の多くのパターンに数列が見られます。

モニカの術式はブタがフィボナッチ数列に従って徐々に増えていく、ドラえもんのバイバイン並みのことをしでかす夢を見せつけました。効果はきっちり24時間と言っていますが、精神的な負担は計り知れません。

「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」まとめ:新会計に認められて

 ノートン会計。初めて呼ばれた役職名に、モニカは口の橋をむずむずさせながら、自分に出せる精一杯の声で返事をした。

「……はいっ!」

【エピローグ】記憶の中の小さな手

依空 まつり/藤実 なんな『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』は超人見知りでも最強クラスの少女が、自分の功績を隠すように振舞うハイファンタジーです。

モニカは17歳の少女でありながら、独り田舎にこもって数学と魔術式の検算、事務作業だけをしていました。

護衛任務を機に学園に通い、思惑とは違う形であっても護衛対象に近づいています。

見知らぬ人前に出るだけでしゃべれなくなる少女が、20近くある委員会の見回りに志願するという偉大な進歩をみせました。

自己評価が低い最強系少女が好きな人、最強系だけど誰かを蹴落とす作品を見たくない人におすすめです。

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