【ブルアカ二次創作小説 感想】ナギサ様の脳を破壊し隊

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「あはは……えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ」

原作で浦和ハナコが放った台詞と桐藤ナギサの反応に興奮した転生者が、妹として最高のファンサービスを姉に与える青春物語です。ティーパーティーの従者として補習授業部に入り込み、愉悦を求めて暗躍しています。彼女の思想は黒服にも伝わり、願望は叶えられました。しかし、物語はまだ終わりません。ナギサ独りの第一部『ナギサ様の脳を破壊し隊』から先生主体の『ナズサの脳に焼き付け隊』が動き始めています。

原作シーンで意趣返しに満足した人、馬鹿馬鹿しいことに一途になる主人公が好きな人におすすめです。

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目次

小説情報

基本情報

  • 作者:あみたいと
  • URL:https://syosetu.org/novel/310580/
  • 原作:ブルーアーカイブ
  • 話数:24話, 155,677文字
  • 必須タグ:R-15 ガールズラブ オリ主 残酷な描写 アンチ・ヘイト 転生 性転換

あらすじ

ブルアカ世界にTS転生したオリ主が透き通った欲望に駆られる話。

https://syosetu.org/novel/310580/

主要登場人物

桐藤ナズサ

本作のオリ主で、ナギサの2つ下の妹。本編時点ではナギサの給仕を務める。

転生者特有の原作知識を持っており、笑顔だけでなく曇り顔も楽しめる女の子。

姉の最高の曇り顔を求めて暗躍するわりに、自分の価値を信じていない

桐藤ナギサ

ティーパーティーの暫定ホストで、エデン条約編の主要人物。

エデン条約編では黒い所を見せつけていたが、本作では原作以上の脳破壊が確定している可哀想な立場

聖園ミカ

ティーパーティーの一員で、エデン条約編の問題児。ゲヘナ嫌いでアリウスと交流を結ぼうとしていた。

本作ではナズサの悪友で、度々ナギサの頭を痛めている。ある事象の原因を作ってしまった第2の被害者枠

ストーリーPickup

以下ネタバレ注意です。

”少しだけ”な訳がない悪行

最も桐藤ナギサを苦しめた名言が『あはは……えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ』ならば、桐藤ナズサの最もおまいうな迷言はこれでしょう。

 すこーしだけナギサ様をいぢめて、すこーしだけ曇らせて……ナギサ様の脳を破壊せよ。と。

記憶の切れ端

ナズサは世界の全てを尊いと感じている一方、ナギサの脳を破壊するための道具として見ている節があります。

彼女が破壊現場を見るためにやった行動を列挙してみました。

  • ミカと一緒になってアリウスへ行く
  • 未来視で絶望したように見せてベアトリーチェの犬となる
  • 補習授業部の顧問となって、ヒフミ元帥たちを見守る
  • アリウススクワッドと交流を結ぶ

ナギサだけを狙っているつもりでも、登場人物全方位に爆撃をしています。

彼女の素性を含めて、自分自身を見下していると思わせる行為でした。

唯一の共感者ともだち=黒服

ナズサはロイヤルブラッドということを活かし、ベアトリーチェの実験材料として利用されていました。皮膚や血液だけでなく、髄液などのサンプルも差し出されています。

体の隅々に注射痕を始めとする傷が残っており、補習授業部のプールシーンでも1人先生の横で座っています。

【挿絵表示】『 合宿、開始!

誰とも距離を置いている中、ゲマトリアの黒服にだけは(取引を断るために)愉悦の趣味を公開していました。黒服も(キヴォトス全体への危険を感じ)ゲマトリア間の不可侵協定を破ってまで接触しています。

問答の末、契約関係になることも敵対関係になることもなく、2人は友達として結ばれました

ナズサ『あの〜今更ながら、どうかこの事は内密に……」

黒服「クックックッ、勿論です。”友達”の夢を邪魔する不粋な真似は致しません」

ナズサ「黒服……!」

差し出す手、伸びる翳 あとがきより

ナギサ様の脳を破壊し隊

7月4日、桐藤ナギサの誕生日に投稿されたのは、『ナギサ様の脳を破壊し隊』というド直球な代物でした。

巡航ミサイルの被害から辛くも抜け出した先生+ナギサたちへ、ナズサは接敵します。

ネタバレを何よりも嫌う彼女がここぞとばかりに叩き付け、見事原作以上のノックダウンに成功しました。

世界から色が失われていく。そんな錯覚を覚えた。

姉妹ごっこへの反応

「な、なず、さ……」

 一方ナギサは全くの別方向からの新たな真実を前に──遂には呂律すらもうまく回っていなかった。

おびただしい注射痕と痛覚の消失への反応

『崇高』の表情に出会って、ナズサは燃え尽きています。

しかし、ナズサにとってのエピローグでも、エデン条約編のエピローグにはなり得ません

まとめ:撃たれる覚悟【次章『ナズサの脳に焼き付け隊』】

「ククク……なに、自分の好きなものの真の価値を共有したい。それは友達として至って当たり前の感情でしょう?」

 それは友達に触発されたものか、悪戯な笑顔を浮かべる黒服だった。

 エ ピ ロ ー グ

知っているのと体験するのは全く違います。知識としてナズサは知っている先生の輝きを、黒服は感じ取っています。

そして趣味を共有するように促したのはナズサです。ナズサが差し伸べてくれた恩恵を与え返すように、黒服は策を練り始めました

「あはは……えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ」

原作で浦和ハナコが放った台詞と桐藤ナギサの反応に興奮した転生者が、妹として最高のファンサービスを姉に与える青春物語です。ティーパーティーの従者として補習授業部に入り込み、愉悦を求めて暗躍しています。彼女の思想は黒服にも伝わり、願望は叶えられました。しかし、物語はまだ終わりません。ナギサ独りの第一部『ナギサ様の脳を破壊し隊』から先生主体の『ナズサの脳に焼き付け隊』が動き始めています。

原作シーンで意趣返しに満足した人、馬鹿馬鹿しいことに一途になる主人公が好きな人におすすめです。

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