2018年– date –
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【デート・ア・ライブ 二次創作】残基∞に科せられた呪い『死に芸精霊のデート・ア・ライブ』
生きている以上生物はいずれ死にます。消えたくないという思いから不死を求める者も多く、始皇帝の逸話を始めとして多くの伝記が残されています。一方で不死となった人物が死を求める物語も多々あります。 ふぁもにか作「死に芸精霊のデート・ア・ライブ」... -
【柚月裕子「盤上の向日葵」_感想】将棋に生きた天才の最期
「歩が打てりゃァなァ。人生と将棋は、ほんと、ままならねえ」(p.554) 将棋とともに生きた棋士の失敗と答えを記した、柚月裕子「盤上の向日葵」の紹介記事です。上条桂介の追憶と警官の捜索がリンクすることで、読者に疑問への解答が示されていく流れに... -
失われた光と繋がる軌跡【ガルパン 二次創作紹介】
作品にはいずれ終わりが来ます。二次創作の中には、作者によって閉じられた続きを書き足すものもあります。 本記事ではNarrenfreiheit作、「光ささぬ暗闇の底で」の紹介記事です。悪戯で視覚を失った少女の気持ちを引き継ぎたい少女の思いを描いた物語にな... -
二次小説の原作忠実度―二次創作と一次創作の境目―
二次小説に限らず、二次創作においてどれだけ原作に忠実でなければならないという基準はない。各々の思うままに作っているのが現状であり、それが間違っているわけではない。 しかし、人によっては二次創作と一次創作を分別したい人がいるかもしれないと思... -
【森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」】不思議の中で君を追う
知らないことからくる『不思議』という感情は色々な所にあります。いつの間にか忘れていることも多いのですが、ふと心に残っていたことはありませんか。 森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」の紹介記事です。先輩が超常現象に好かれた後輩を追う一年を描いて... -
【まどマギー東方 クロスオーバー小説 紹介】たった一つの願いを叶えるために
目の前の人が何を考えているか分からなくなることがある。その人は何のために行動しているのか知らないからこそ、誤解が生まれて対立が起こる。 この記事はへっくすん165e83作「魔法少女さとり☆マギカ」の紹介記事だ。妖怪と人間、種族や倫理観の違いから... -
長谷川浩己「風景にさわる ランドスケープデザインの思考法」
建築技術が上がり、多種多様な素材が安価で買えるようになったことで、建造物の幅は広がりました。その土地になかった景色を加えることもできるようになり、街の中にいながら外国の景色を堪能できる場所もあります。 その一方で失われた景色もあります。度... -
勘違いに勘違いが重なって【ポケモン 二次創作】
I・Bによる「とあるプラズマ団員の日記」の紹介記事です。慈善企業と勘違いしてテロ組織に就職した24歳が、子どもたちとの旅を通して世界を揺るがす騒動に巻き込まれていくコメディ作品です。見事なまでの登場人物の勘違いが魅力となっていました。 勝手に... -
【Angel Beats! クロスオーバー小説紹介】2回死んだ少女が2回目の死後を全うする
もしも学生時代をもう一度過ごせたら。そこは何かが原因で学生時代に未練が残った人へ与えられた、死後の世界だった。そんな世界に新たな少女がやってくる。彼女は学校に通ったことのなく、戦いの中に身を投じた一生であった。 伊東椋作「Angel Beats! ―SC... -
【三浦しをん「舟を編む」感想】 言葉の海を渡る旅人たち
三浦しおん『舟を編む』は何かに打ち込む熱意が詰まった作品と言える。言葉の海を渡る舟になるように、国語辞典『大渡海』へ情熱を捧げた男たちが描かれていた。本書は何をしたいか分からない、何かに打ち込んでいる人を参考にしたいという人にオス...