【DEATH NOTE_二次創作】六法全書(物理)で世直しを

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ネット上にはコラージュ画像、通称コラ画像が流通しています。面白くするために意図的に改変された一発ネタです。原作の印象を誤解しかねない程自由気ままに行われています。

ルシエドによる『夜神月「デアスノテ。直訳で分からない」』を取り上げます。NOTEも読めないバカが、六法全書を武器(物理)にして粛清していくコメディです。作者が短編・中編を70作以上手掛けてきたこともあり、ふざけたあらすじと違い原作に忠実でした。

「全部英語か……頭悪い奴は読めないだろうな。だが僕は違う」

夜神月は凡人とは違うその頭脳を駆使して、帰宅するなりノートの文章をエキサイト翻訳にかける。普段はひらがな入力にしているキーボードも、今日ばかりはアルファベット入力無双だ。


「シンセカイ・ゴッド」冒頭部より引用

冒頭からツッコミどころ満載のノリが2万字ほど続きました。文章力よりもネタに振り切った作品と断言します。

目次

小説情報

小説データ

URL:https://syosetu.org/novel/79137/
作者:ルシエド
警告タグ:
話数(2022/10/24):5話 19,194文字
UA(2022/10/24): 200,240

ストーリーpickup

シンセカイ・ゴッド

原作同様、この月も世直しを決意していました。また犯罪者を殺すことにためらうこともありません。でも「DEATH NOTE」は意味が分からないから要らないと言い切ります。もっと信用のおける武器があったからです。

法()による鉄槌

明晰な頭脳の代わりに与えられたものは、驚異的なコントロールでした。

原作で第二の被害者となり、月にキラとして歩ませることを決意させる「渋井丸卓男」という人物がいます。僅かな出番に反し人気な彼ですが、今作でも不幸な鉄槌をくらいました。

六法全書(約4kg)を脳天に見舞われて

この後も当然のように六法全書を活用します。刑務所内の人物に振り下ろし、Lが用意した死刑囚も殴り、FBIの追跡も潰しました。監視カメラに映ることなく、1冊と足だけで犯行を成し遂げたのです

警察も黙っていません。地方ごとに別々のLが月を煽って撲殺させることで地域を特定しました。なんと月の沸点が異様に低いことを最初から勘づいていたのです。更にフィーリングによって月の部屋に監視カメラを設置することに成功しました。

驚異的な投擲能力とフィーリング。頭脳戦とはかけ離れた闘いが始まりました。

真のキラは目で殺す

第二のキラ、弥海砂が夜神月の自室を特定して突撃してきました。彼女は『死神の目』というアイテムを、寿命の半分と引き換えに得ました。

もちろん『死神の目』の力も変わっています。名前や寿命が見える能力から、目からビームが出るに変更されました。

一般的なレーザーと異なる原理のビームとなっています。立てこもり犯に向けて数秒のラグがあったり、長距離の狙撃をしたわりに集束されていたり、熱に変換されなかったり。ギャグ世界の原理に突っ込むのも野暮でしょう。

刑法第39条

原作10冊近くの闘いが省略され、Lとレムをシミにすることができた月。ワタリも残像で応戦しましたが、脳天への一撃に耐えられませんでした。

しかしLもただでは沈みません。『私が死んだら夜神月がキラです』という遺言によって逮捕状を発行したのです。

裁判所に立たされても月には『刑法第39条』という秘策がありました。自分が心身喪失者だと偽ったのです。

流石原作DEATH NOTEの作品、ギャグに振り切ってもなお頭脳戦は残りました。ご都合主義とフィーリングによる戦いですが、互いに相手を出し抜こうとする気概を感じました。

まとめ

『夜神月「デアスノテ。直訳で分からない」』は原作のコラージュ画像から連想して創られた異色のコメディです。NOTEも読めないバカが、六法全書を武器(物理)にして粛清してきました。

本作は徹頭徹尾ネタに振り切った二次創作です。原作の頭脳戦はどこへやら、ギャグ世界の住民による謎の争いが繰り広げられました。

終始ネタの塊なので、とにかく笑いたい人にオススメです。

二次創作紹介まとめ記事

https://suzustory.com/2018/02/18/nizi-13

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