【RTA風 二次創作紹介】乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった2周目に転生してしまった…

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シミュレーションゲームというジャンルがあります。その中の典型的なジャンルは盤面の上で駒を動かし戦う戦略シミュレーションゲームでしょう。では、これを元としたRTA小説は作れるのでしょうか。

蒼樹物書作「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった2周目に転生してしまった…」は主要人物のほぼ全員が前世の記憶を有しています。そして、一人の女性に振り向いてもらおうと策謀を立てているのです。

記憶を全員が持っていると互いの利のためにに邪魔をしあう、そんなことを本小説は伝えてくれました。

ウォー・シミュレーションゲーム(wargame):(アナログゲーム多数+)信長の野望、三國志など
ターン制ストラテジー:(チェス、将棋など+)Civilization、FFTなど
リアルタイムストラテジー:クラッシュ・オブ・クランなど名前は違えどシステムの多くが似通っているため、戦略シミュレーションとまとめています。
RTA小説まとめ記事です。
RTA小説の特色とおすすめについて
「RTA小説」「RTA風小説」といったジャンルが、一時期二次創作小説界隈で流行っておりました。走者は原作を踏襲しつつ、より速く目的を達成しようと目指します。その中でのテクニックのユーモアさや周りの人との認識の違い(すれ違い)が魅力だと考えています。 本記事では「RTAと通常攻略の違い」をスタート地点としてRTA小説の特徴をまとめて、具体的な作品名を載せていく方針です。

小説情報

小説データ

URL:https://syosetu.org/novel/220314/
作者:蒼樹物書
警告タグ:R-15, ガールズラブ, 転生
話数(2022/2/27):11話, 55,684文字
UA(2022/2/27):117,523

あらすじ

友情エンド……カタリナにとってとりあえず生存は成し遂げ友人達と幸せな日常を続けられる最後を迎えたはずだった。
だが、世界はやり直しを要求した。
悪役令嬢が全主要キャラから矢印を向けられる世界を修正する! マリアがヒロインだろ!? カタリナなんて脇役だろ!? やり直しだやり直し!!

だが、世界はポンコツだった。

にかいめ。
世界の思惑とは別に、彼ら彼女はその機会を得て走り出す。
今回こそは、カタリナを手に入れる。

それぞれが、最短距離で。

主要登場人物

カタリナ・クラエス

本作の主人公? クラエス公爵令嬢。8歳の時前世の記憶が蘇り、乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』だと認識する……のだが、周りが勝手に進んでいるので置いてけぼりである。

周囲の支援のおかげで、実家で始めた農園は発展した。

マリア・キャンベル

原作の主人公。平民の出身ながら光の魔法を扱う少女。記憶を思い出して一目散にクラエス家へ赴き、三日三晩の嘆願の末カタリナのメイドとなった。

カタリナは当初、彼女を同姓同名の別人だと願っていた。

ジオルド・スティアート

ソルシエ王国第三王子。記憶を思い出した地点故に有利だと確信していた。しかし、7年間にも及ぶ結婚保留、ライバルの度重なる妨害、前世カタリナの記憶など彼を阻むものは想定以上であった。

ソフィア・アスカルト

本作で一番崩壊しているであろう、ソルシエ王国宰相の長女。記憶とともにかつての記憶も蘇った。最初の行動が兄ニコルの洗脳で、兄妹はジオルドらのライバルとして立ちはだかった。

原作:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

2014~2015年に『小説家になろう』で連載されていたライトノベル小説。完結後文庫版が発売され、2020年夏にアニメ化した。

あらすじはタイトル通り。国外追放か殺害される末路の悪役令嬢カタリナ・クラエスに転生したオタク少女が、破滅フラグを回避するために奮闘する物語。前世からの人たらしで恋愛感情を周りから持たれていることに気づかず、破滅フラグを恐れ? 土と会話している。

ストーリーPickup

以下、本編のネタバレを含みます。

カタリナ攻略RTA

「カタリナ攻略RTA」とは恋愛事情に非常に疎い転生少女カタリナ・クラエスとの√に入るまでのタイムを計るものです。原作通りの道筋の他、オリジナルの√を開拓することもできます。

本作ではマリアのクラエス家√、ソフィアの兄洗脳√、キースの分家√が記憶によって生み出されました。

大量の黒と独りの白

仮婚約の関係を本物にしてやろうと意気込むジオルドの作戦は、クラエス家に仕えにいったマリアによって妨害されました。『お茶会』デビューの延期、婚約の返事の遅れによる義弟の同棲の阻止、2人きりにしようとする輩の排除と、2人は停戦協定を結び他の候補を遅延することを決意します。

そんな中彼らは1回目の記憶のある人を黒、ない人を白と定義しました。会えば会うほど黒で、当のカタリナが何故覚えていないのか怪しまれるレベルだったのですが。

ジオルドとマリアの裏工作の成果は実り、学園に入るまでの7年間、カタリナの相手は見つかりませんでした。ただ、密談の回数が回数だったので、彼女は2人の恋路を応援する姿勢になってしまっています。

もう一度関係になるために

本作で原作と大きく乖離したのは、積極的になったアスカルト兄妹と事故を起こさなかったキースの2組でしょう。

アスカルト兄妹は目的を達成するために同じ状況を演出し、クラエス家両親へ婚約の申し込みを行っています。

兄ニコルと愛しのカタリナを閉じ込めるためだけに、ソフィアは死ぬほどの特訓を費やしました。そして、ハルバードを振り回すためだけに、マリアも特訓を行っていました。

キースは力の扱い方も覚えていました。そのため、『前』は暴走してしまった土の魔法も、『今』では数mのゴーレムを操ることができるようになっています。おかげで義兄たちに尊敬され、家庭関係も解決しました。

前とは違う環境、立場になっても、今であれば共にあれる。一人だけ会えない、カタリナに存在を忘れられている、そんな不利な状況でも7年間耐え忍びました。今度は隣に立って家族になるために。

まとめ:いつものエンド

やはりカタリナは誰の恋心にも気づきませんでした。誰も拒まないけれど、破滅フラグがあるからそれ以上に進まない。心の奥底に気づくまで、彼らの苦難は続くでしょう。

本作では前回の記憶を全員が持っていました。そしてほぼ全員が自分のために行動した結果、誰も達成することなく時間切れとなっています。そういうぐだぐだを楽しむ作品なのですが、RTA小説としてであれば、「複数人同時に行うと妨害が優先されてしまうので成り立たない」ことを示してくれました。

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