【RTA_二次創作紹介】SAOメインメニュー縛りRTA【前編】

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本記事はアルシャ様作、「SAOメインメニュー縛りRTA」の紹介記事です。倫理観を彼方に投げ捨てた主人公が、メインメニューを縛った状態で目標タイムを達成するために奮闘します。どれだけ醜いプレイングだろうが、バグだろうが利用できるものは利用していきました。その末にあったものは果たして……

前編ではRTA部分について、後編ではストーリーパートについて紹介していきます。

本作はRTA小説としての不問律を図らずとも示しました。なぜ評判の良かった小説が非難されたのか、見ていきましょう。

RTA小説のまとめ記事です。

https://suzustory.com/2021/12/26/nizi-33/

目次

小説情報

小説データ

URL:https://syosetu.org/novel/206196/
作者:アルシャ
警告タグ:オリ主, 神様転生, 残酷な描写
話数(2022/01/20):46話、197,517文字
UA(2021/01/20):460,470

あらすじ

 メインメニューを縛る。これ1つでソードスキルが使えなくなり、アイテムも取り出せず、レベルアップボーナスを割り振れなくなり、ぼっちを強要される。

到底デスゲームないでふざけて行うレギュレーションではない。しかし、ヒャッカは社会倫理や常識を捨てることで記録に向かって走っていく。

主人公はタイムを縮めるためならなんだってやります。

主要登場人物

ヒャッカ

SAOを縛りプレイのRTAでクリアしようとした狂人。倫理観が粉微塵になっており、殺人、脅迫、誘拐といった手段は何でも使う。全てはタイムのためである。

正式名称はObakahyakkaii(お馬鹿百階位)、元ネタはオーバーロードの位階魔法。

キリト

原作主人公。茅場の暗躍を止めようと行動する様は勇者のよう。原作で茅場の正体を突き止めたこともあり、直観力は随一。

タイムのためには攻略組にいなければ困るが、動きがバレると詰む、RTA走者にとって課題となるキャラクター。

キバオウ

関西弁を話すイガグリ頭の青年。ガサツではあるが、人の為を思って行動してくる。

本作では”敵対ルート”扱いで対人戦闘特化キバオウが爆誕。全てのソードスキルを知り使い様を自己研磨する姿は、原作と見違えている。もし負けると特訓を施して縛り違反となるため、絶対に負けられない人物。

茅場晶彦

SAOの開発者兼デスゲームの主催者。1万人を鉄の城アインクラッドに投獄し、数千人を間接的に殺害した人類屈指の殺戮者となってしまった。

彼もプレイヤーとしてSAOに参加している。

原作:ソードアート・オンライン

川原礫が原作を手掛けるライトノベル。2022年1月時点で26+8巻出版され、全世界累計2600万部以上(電撃文庫公式より)のベストセラーである。一人の天才によって生み出された、仮想空間(VR)を舞台に様々な事件を解決していく。鉄の城、妖精の国、銃飛び交う荒野……主人公キリトの活躍だけでなく技術の変化や使われ方にも焦点が置かれている。

タイトルの由来は、作中最初の舞台であるゲームの名前「ソードアート・オンライン」である。

ストーリーPickup

以下、ネタバレ注意です。

メインメニュー縛り

ここが使用不能になるだけで、攻略に支障がでるくらいメインメニューは重要な機能です。作中から引用するだけでも、

  • スキルスロットの使用(スキル、装備の制限)
  • アイテムストレージの確認・使用(手持ちアイテムは使用可能)
  • 金銭[コル]の確認(使用は可能)
  • マップの確認
  • プレイヤー間の取引、申請(応答は可能)
  • ステータスの割り振り
  • 倫理コード解除

これらが使用できなくなります。結果として、レベルアップしても火力が上がらずスキルも使用できない、アイテムを手持ちしている謎の人物が出来上がりました。

小説だけ読んでいると忘れがちですが、これはHPが0になると頭が電子レンジされるデスゲームです。現実を追求した世界で、脱出するために攻略組は全力を尽くしています。そんな中、敢えて弱くなるように動いている人がいたらどう思うでしょうか。

速度の面でも突っ込まれるでしょう。縛りプレイは「やりごたえの向上」「知略の使い所のため」「エンターテイメント」などを目的として行われます。故にRTAと噛み合わず、併用されることはまずありません。

果たして、主人公は何を思ってこんな縛りを設けたのでしょうか。答えは後編に続きます。

速度のために

メインメニューを使わない、前提条件を除けばヒャッカは目標タイムのために行動します。リアルの体を弄った「体格調整」に始まり、攻略組の数を制限するための「引き籠りの量産」や「暗殺」、キリトの帰還を早めるための「誘拐」および「モンスターPK」とやれるだけやる姿勢です。

過去の経験による攻略情報や裏道も盛んに使用します。隠しダンジョンを用いた処分、アイテム情報の詐称、生かす人間の厳選作業、決闘システムを悪用した圏内殺人など、原作で行われた以上の強硬策に出ています。

当然ですが、こんな行動が衆目に出された瞬間リセット確定です。リセットに対する意識の低さ、人間性の欠如が出ている一面です。故に、人を選ぶ話なのですが、RTAとしてはよくある話でありRTAらしさはでているのが印象的でした。

攻略組の制限

本作では経験値がパーティー人数で分割されるシステムを採用しています。

スライムを倒して「20経験値を手に入れた」とします。このとき、全員が20経験値を手に入れるゲームと人数分割られるゲームに分けられます。ボスは莫大な経験値を有していると思われ、チーム人数が多過ぎると参加できなくなる、すなわち経験値が貰えない人が発生してしまいます。走者は限界人数48人以上の攻略組が現れないように調節しているのです。

看破される危険性

本作では、デスゲームでありながら縛っており、犯罪行為も平然と行っています。故に看破されると攻略組から追い出され、RTAは失敗に終わります。

縛り発覚は下の順番で書かれています。

  1. キリト
  2. アルゴ
  3. キバオウ(敵対ルート)

キリトは茅場に勇者とされており、彼が正体を暴くことは75層でクリアする際の必須条件です。アルゴはアインクラッド随一の情報屋で、情報を伝える手段として攻略組に求められています。キバオウは大ギルドのリーダー格で、敵対ルートにおける対人戦の実力はトップクラスです。

誰も排除できず、攻略組(48人)である限り必ず交流を迫られます。走者はどのような手段で彼らの手から逃れるのでしょうか。そして、如何にして勘づかれたときに逃げるのでしょうか。

因果応報とリカバリー

小さな嘘が疑問に変わり、疑惑が誤った真実をもたらしました。運命の75層でキリトはヒャッカを茅場だと断定します。確かに(茅場を除いた)最初の殺人事件は走者が起こしており、数々の精神病を下層にもたらしました。

走者にとっては約2年の集大成であり、最大の緊急事態です。成功条件は「茅場のHPを50%以下にすること」かつ「キリトの発言を演技だと思わせること」。幸いなことにボス戦直後で、茅場のアバターは50%付近を保っていることを突き止めます。状況の把握の素早さが歴戦の走者であることも思わせました。

走者のリカバリーは成功するのか、ヒャッカは無事に鉄の城から脱出できるのか。

後編:RTA小説と神様転生

本記事はアルシャ様作、「SAOメインメニュー縛りRTA」の紹介記事でした。倫理観を彼方に投げ捨てた主人公が、メインメニューを縛った状態で目標タイムを達成するために奮闘します。前編ではRTA部分について、後編ではストーリーパートについて紹介していきました。

走者にとって速度は正義でした。しかし、ヒャッカにとって速度は唯一の指標ではありません。ヒャッカは何に駆られて、行動を起こしていたのでしょうか。キリトたちはどうしてヒャッカをマーキングしていたのでしょうか。

RTAパートはプレイヤーから見た一面でした。後編ストーリーパートでは行動動機および批評の原因について見ていきます。

https://suzustory.com/2022/01/28/nizi-36/

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