たとえ姿が違ったとしても貴方を【SAO 二次創作】

2月14日はバレンタインデーということで、思いを伝える日として有名な一日です。日本ではチョコレートを渡す風習が広告宣伝によって残り、そこに相乗りする形で「義理チョコの日」や「うまい棒の日」なんてものも作られています。そんな日だったからこそ、甘い恋愛物語の紹介をしてみることにしました。

今回はソードアート・オンラインの二次創作小説「ヘルマプロディートスの恋」という作品の紹介になります。『ヘルマプロディートス』とはギリシア神話に登場するヘルメスとアフロディーテの息子のことです。諸事情によって両性となったことから、両性具有や雌雄同体を表す英語”hermaphrodite”の元となっています。

直訳すると「両性具有の恋」となる本作品、何故このような名を付けられて、そしてどういった恋になっていくのか。物語の展開に沿って見ていきます。

作品情報

データ一覧

作者:鏡秋雪
警告タグ:R-15 オリ主 性転換
話数:32話 387418文字
UA:134483

原作:ソードアート・オンライン

フルダイブ用マシン及び開発者である茅野晶彦には夢があった。「真の異世界を作りたい」というかつての夢を実現するため、自身が作った作品『ソードアート・オンライン(SAO)』を脱出不能にする。

夢のアバターではなく現実の容姿を使用させ、生きていることを明確にするためにSAOでの死を現実の死に直結させる。その願望は確かに成熟し、約10000人を(ゲームクリアまでの)2年間に渡って閉じ込めた。

医学用(7巻)、軍事用(9巻以降)、プロゲーマー(5,6巻)、研究用(3,4巻)……フルダイブ技術の様々な方向性をゲームの側面から見ていくことになるが、そのすべてに茅場晶彦の影が残されている。


VR技術の進歩によって「フルダイブ技術」が確立された、近未来の日本をモデルにした小説です。主人公の桐ヶ谷和人が時には自発的に、時には強制的にVRゲームの世界に入り、相方とともに物語の解決を目指していきます。

当時は珍しかったゲーム世界への物語という点や複数のヒロインを助けている点が受けたのか、電撃文庫から既に20+5巻も発売されている長寿小説です。ハーレムものといわれることもありますが、主人公は性別を問わないお人好しなだけであり、本命は1巻の時点で決まっていたりします。

作品概要・紹介

鏡に映す己の容姿

この作品で珍しく原作と違う点、それが手鏡の違いになります。

原作では異世界を作るのが目的であったこと、異なる体で長期過ごすことのデメリットが十分に報告されていなかったことから、必ず元の姿に戻るように設計されています。手鏡も変化した姿を確認してもらうためで、それ自体はどこにでも売っているアイテムでした。しかし本作では、手鏡を元の姿に戻すトリガーに設定しています。

つまり、ゲームマスター(茅場晶彦)からの警告を無視して手鏡を使用しなかった場合アバターの姿のまま過ごすことになります。それが異性の体であったならば……タイトルの通り両性具有の存在が誕生します。

姿の性別と繋がりの変化

中身の性別が違うことなど、告白しない限り分かることではありません。基本的に現実と同じ姿なのだから、わざわざオンラインゲームの禁忌を破って聞いてくることもまずないでしょう。

本人の意向に関係なく、周囲は外見の性別に沿ったものへと変化していきました。

コートニー

15歳の男子中学生が、日本人風の顔を自作したアバターになります。手鏡を意図的に《破棄》したため、2年間もの期間を同年代の少女のアバターで過ごしています。一人称は「僕」という一応「ボクっ子」少女。

βテスト時代からの仲である「ジークリード」と大半の間一緒にいる他、アスナやリズベットと親交を持っています。特にアスナとの仲は、同じギルドに属して以来相当深く、彼は多大な信頼を寄せています。その信頼は時に行き過ぎたもので、髪の色をアイテムでお揃いにするという暴挙にもでています。また『倫理コード解除設定』(要するに○○用)をアスナに教えてもいます。

ジークリード

16歳の女子高校生が、色々と声をかけられることを嫌って男性アバターとした姿です。こちらはうっかり《手鏡》を破棄した結果、ジークリードとして過ごすことになりました。一人称は「私」の柔和な口調で、男性としても違和感がありません。

βテスト時代の友人「コートニー」と一緒にいることが多く、外見上周囲からコートニーの彼氏扱いをされている人物です。コートニーと比べて関係もクライン(20代男性)やギルド内のメンバーが中心になっています。ギルドメンバーとの気軽な関係は”むし”風呂で特に現れており、苦手な蟲と強制的に対面させられる事態になりました。他にも、この作品内では最もPoHを追い詰めた人物だったりします。

ゲーム内での結婚

コートニーはジークリードに寄り添うために女性として、ジークリードはコートニーを守るために男性として過ごしています。だから、この2人は相手の性別を知りません。

『第17話 サプライズ×サプライズ!【コートニー7】』でジークリードはコートニーに告白をします。かつて仲違いをした2人が仲直りをした思い出の『26層の鐘楼の天辺』で。ジークリードのゲーム内だからこそできるサプライズ(鐘楼の天辺への瞬間移動)、誕生日プレゼントの指輪をコートニーへと渡します。

鐘楼の天辺で叫ばれる言葉、仲直りのときの「僕ねー! 本当は男なんだ! ごめんね! でも、ジークが大好きだよ!」(第12話より)、と17話の「私とコーの関係が壊れる秘密」(コートニー視点なので聞こえていない)は対照的であり、2人が吹っ切れるきっかけになりました。……2人はこの後に初夜を過ごしていたのだが割愛します。

そして夢は終わりを告げる

第75層の攻略を以て仮想世界は終わりを告げました。最後に2人は自分の名前を相方に伝えてこの世界を去っていきます。ジークリードは「モチヅキ ケイ」、コートニーは「勅使河原ひろ」(最後まで言えていない)。互いに最後まで相手の性別が分かることはありませんでした。

しかし物語はそこで終わりません。2年間の知識の隙間を埋めるべく、事件当時学生だった生徒へ政府から学校が創設されました。当時15歳だったコートニー、16歳だったジークリードは対象者であり、2人は学校の中で再び出会います

自分の姿が全て嘘だったことを伝えたとき、己の好きな気持ちをどうやって伝えるのでしょうか。またアスナたちはコートニー、ジークリードの正体に納得するのでしょうか。その答えが26話以降に描かれています。

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