性転換と同性愛ー境界なき論争ー

同性愛とは同性間の愛情表現である。

では性転換した場合、同性間の愛情はどう扱うのか。

なぜ性転換愛好者は同性愛を不倶戴天とするのか。

それらの謎を解決する鍵となれば幸いである。


性転換を創作の要素に取り入れるとき、時に考えなくてはならない問題があります。それが「これは同性愛になるのか?」という問題です。

警告タグをまとめた際、下のような箇条書きをしていました。

  • 「男性」と「女性に性転換した男性(意識:男性)」
  • 「男性」と「女性に性転換した男性(意識:女性)」
  • 「男性」と「女性体(意識:男性)」
  • 「男性」と「先天的に女性になった男性(意識:男性)」
  • 「男性」と「先天的に女性になった男性(意識:女性)」

このうち何処までを同性愛とするのか、私なりの意見をいくつかの観点から考察していきます。

関連記事(当ブログの性転換の記事)

今回は警告タグの一つである「性転換」について、概要と方法を描いていきます。性転換という言葉を聞いて何を想像するでしょうか。恋愛関係をぶち壊す要素であり、新たな関係を築き上げる可能性もあります。非現実な場面に直面した人を観戦することもできれば、自分に投影して妄想を焚き上げる人もいるでしょう。

同性愛とは

議論に移る前に、専門家にとっての同性愛をまとめてみます。単語だけを読み解くと、同性愛(homoー)は異性愛(heteroー)の対義語です。

pixivからの引用

男女間の恋愛である異性愛に対する対義語として用いられる。異性愛でも同じことが言えるのだが、「恋愛の表現」と「性欲の表現」のどちらの意味でも使われる。

(中略)pixivへの投稿作品をはじめフィクションでは、ギャグとして描かれたりやたら美化されたりすることもある。

引用先:「同性愛とは【ピクシブ百科事典】」

近年のサブカルチャーではBL・百合が一大ジャンルをなすほど隆盛を極めている。かつては創作の中でも「禁断の恋」という描かれ方をされることが多かったが、今ではそうではなくなっている。ただし、フィクションや二次創作における同性愛は、現代日本において当事者が生きる現実とは非常にかけ離れていることが多い。創作における同性愛はしばしばロマンチックに美化されて描かれるが、このような同性愛ファンタジーが、同性愛当事者にとって肯定的な意味を持つか、否定的な意味を持っているのか、一概に論じることは難しい。

引用先:「同性愛とは【ピクシブ百科事典】」

以前から男色などとして存在するジャンルでしたが、最近のサブカルチャーとして巨大派閥をもった同性愛。現実では里親問題や結婚権利問題など差別問題の一つとして扱われていますが、フィクションにおいては友情の先として美化されることも多くあります。

しかし不条理なカップル成立を促進し、他の人の楽しみ方を認めない連中がいることも事実です。また幻想的な描かれ方は異性愛を標準とし、同性愛を空想に排他していると論じることもできます。

世間に認知されるようになったという利点もあり、引用先のように一概に影響を断じることはできないでしょう。

Wikipediaからの引用

Wikipediaでは概説の通り、創作というより同性愛が抱える問題が取り上げられています。

かつて同性愛は違法または異端視される(要するにきもがられていたということ)ことが多かったが、近年は普遍的な人権として尊重されるべきだという風潮が欧米などにおいては見られている。

引用先「同性愛ーWikipedia」

DSM(アメリカ精神医学会)やICD(世界保健機構)の基準は、同性愛を精神疾患として見做さず個性とすると定めました。日本の基準も(一応)これに倣っています。

しかし結婚の定義(特別な関係を築くことなのか、生殖することなのか)や古来からの差別印象、過激な一部芸能人への描写などから、未だに同性愛の問題は解決されていません。

ニコニコ大辞典からの引用

pixivとは別の意味で、大きな勢力(ネタ)を持っているのがニコニコ動画です。RTAプレイ動画の定番系であるbiimシステム(左上:ゲーム画面、右:詳細データ、ゆっくりボイス使用)を始め、特定コメントで埋め尽くされる動画が投稿されています。

そんなニコニコ大辞典の同性愛記事は……相当真面目なものになっています。ゲイやレズビアン、ノンセクシャルといった呼称についてはWikipedia以上に詳しく、誤解されやすい点についても箇条書きで示されていました。

ノンケ(同性愛の気がない)の説明や関連項目の「ニコニコ百合同盟」など、ニコニコらしい表記もありましたが。

同性愛の境界

性転換が絡んだ境界の要素は次の4つに大別されます。同性愛の基準論争が収着しないのは、重視する観点が異なれば境界が変わることが原因です。

どれが正しいかは一概に判断できません。であればまず4つすべてを知った後に、あなたが正しいものを選択してみてください。

精神重視

1つ目は精神面の性別を境界にする思想です。
基準は性認識の偏りであり性格による分類ではありません。
性同一性障害や後天性性転換など、内面と外面の性別が乖離している場合に上手く機能します。

外見重視

2つ目は外見の性別を境界とする発想です。
戸籍情報と見た目で判別する最も手軽な方法です。世間でも広く用いられており、同性愛と性同一性障害が混合される要因にもなっています。

先天性重視

3つ目は先天性の性別を境界とした考え方です。
一般的に外見重視と変わりません。ただ、性転換手術をした患者も元の性別として扱う点が違います。意図した性転換には不向きですが、突発的な後天性性転換へは使えます。

創作元重視

4つ目は創作の原作を基準としたものです。
元ネタがないと成り立たないので二次創作にしか使えません。「特定カップルを成立させるため、先天性性転換させた」場合でも同性愛と扱うことができます。ただしメタ視点の同性愛であり、キャラクターが同性愛しているという考えていません。

まとめ

いくつかのシチュエーションを境界基準に当てはめたものが次の表になります。

重視観点精神外見先天性創作元
男性(男性)と女性(男性)
男性(男性)と後天性女性(男性)
男性(男性)と後天性女性(女性)
男性(男性)と先天性女性(男性)
男性(男性)と先天性女性(女性)
男性(男性)と後天性男性(女性)
男性(男性)と後天性男性(男性)
男性(男性)と先天性男性(女性)
男性(男性)と先天性男性(男性)

補足事項
():精神の性認識を表す。入れ替わり小説の技法を参考にしている
○:同性愛に当てはまる
後天性女性:後天性性転換により女性になった元男性
先天性女性:先天性性転換により女性になった元男性
創作元の性別=性転換前の性別
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