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【現代ファンタジーライトノベル】推しの敵になったので(書籍版) 感想
土岐丘しゅろ/しんいし智歩『推しの敵になったので』は推しにやられる第一の敵に転生した主人公が、近所のお兄さん以上の扱いを受けていくファンタジーです。
第一次世界大戦後、女性にだけ能力が発現する現象が起こり男女の格差が逆転した世界。
未完となった原作は少女が警察組織で成長していくバトル漫画ですが、主人公が色々な側面から原作主人公に接近することで展開が変わっていきました。
近年の流行である『推し』という概念と異世界転生を掛け合わせた、最近のネット小説原作の作品らしい作りとなっています。
誰かを強く推す人を見るのが好きな人、一時的な共闘シーンに燃える人に本作をおすすめします。
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目次
『推しの敵になったので』小説情報
あらすじ
女性に発現しやすい異能力《天稟》が発現されて百年。世界は男女逆転社会の様相を呈していた。
推しの敵になったので
ところが、この世界に転生した大学生イブキは男でありながら《分離》の《天稟》を持つ。
人智を越えるパワーの反面、隣人とのボディタッチを強制させられる《代償》を持つ不便な力だ。
彼がこの世界で成すのは──まさかの推し活!?
彼は正義の組織【循守の白天秤】に所属するヒナタが大好き!
新人隊員の彼女は天真爛漫。《天稟》の《代償》でちょっぴり(!?)食いしん坊なところもとても愛らしい。
ある時は幼馴染の兄として、またある時は悪の組織【救世の契り】の構成員として、ヒナタたち推しを最前線(・・・)で見守っていることは絶対に秘密だ。
そんなある日、ヒナタの相棒・ルイに正体がバレそうになって……?
推しの未来は俺が守る! 愛だけで突き進むシークレット・イルミナティ!
主要登場人物
指宿イブキ
ヒナタの近所のお兄さんかつ、悪の組織【救世の契り】に所属する転生者。
前世は10代半ばに亡くなり、現在は大学生(18歳)となっている。
男性でありながら、滅多に男性に発現しない<天稟>を持つ。
代償として<分離>能力を発動させた分、他者に触れなければならないという強迫観念におそわれる。
傍陽ヒナタ
弱冠15歳で国家警察組織【循守の白天秤】の若きエースに上り詰めた少女。
元気いっぱいなセミロングな茶髪の少女、未完の漫画『私の視た夢』の主人公である。
櫛引クシナ
女性らしい体つきと黒髪ロングの容姿をしたイブキの幼なじみ。
正体は【救世の契り】の第3席であり、イブキの上司。
転移の<天稟>から刹那というコードネームを持つ。
『推しの敵になったので』ストーリーPickup
私の視た夢
私の視た夢、通称わたゆめは、1920年に自然科学では考えられない能力<天稟>が殆どの女性とわずかな男性に与えられた世界を舞台としています。
能力は科学技術を凌駕し、現代では男性専用バスに乗らない男性が奇異の目で見られるほど男女格差が広がりました。
<天稟>には対応した代償が存在します。
同じ火を起こせる能力でも、トリガーは水を1L飲むだったり水風呂に1分間浸かるだったりと様々です。
これらの設定は百合展開にしたいというより、少女が最前線で戦える理由付けをしていたとされています。
重度のわたゆめオタクであった主人公は、近所のお兄さんに転生してから原作よりも距離を近づけてきました。
選民思想の噛ませ犬から重度のオタクに変わったことで、展開は大きくずれていきます。
主人公の容姿
本作は一人称小説なため自分で評価していませんが、主人公はイケメンです。
任務中ヒナタのパートナーである雨剣ルイに顔バレした際、その顔で女と遊んでいると扱われていました。
これは以前にヒナタが抱き着かれた結果、(可哀想で可愛い)女の顔をしていたのも原因です。
しかし、敵にすら憎たらしい程顔が良いと言われるのは中々いません。
また、本能的に男性を見下している女性からナンパを受けたこともありました。
ヒナタから見たイブキ_周囲から見た性格の良さ
<天稟>は7歳の誕生日に、女性の99.99%に渡されます。しかし、ヒナタが7歳の誕生日になっても能力と代償は身に付きませんでした。
この世界では、授かれなかった女性は完璧でないと扱われ、嫌われる傾向にありました。
学生から排斥され転校を余儀なくされたとき、3つ上のお兄さんと出会います。
学園で人気者だった彼は、推しのヒナタへ積極的に近づいていきました。彼に近づくために周囲の女の子も寄って来て、ヒナタは一目人気者になったのです。
初めて10歳で<天稟>を授かったとき、もう3つ離れた彼と同じ学校に通うことはできなくなりました。
ヒナタは恩義もあり、イブキへ義理の兄以上の感想を抱いています。
ヒナタが無意識に再会を取り付けて
ヒナタとイブキは兄弟のような関係で、ヒナタとルイは仲の良い友達です。
何も知らないヒナタが3人で遊びに行くと決めたとき、邂逅は確定してしまいました。
「ヒナの唯一無二の親友、雨剣ルイよ」
特定の箇所を当てつけるような物言いをしてくるルイ。
……ほう。まあ? ルイだって推しなわけだし? 別に対抗心とか湧かないですけど?
「ヒナタちゃんの兄代わりの指宿イブキだよ」
俺だって相当なオタクだし、なんならこれからのヒナタちゃんも多少知ってるし? 負けないが?
こちらの対抗意識を感じ取ったルイの微笑みの美しさが増した。
第三幕 ホリブル・ガール・シャンブルズ
イブキとルイの仲は最悪と言っても過言ではありません。
ルイはヒナタ経由でイブキの素性を知っており、天然ながら頭が回るとを分かっていました。
イブキは漫画経由でルイの情報を知っており、推しの1人を傷つけたくないから強硬策に出ることができません。
今真実を伝えても信頼されないから放置する、冷戦状態で再会は幕を閉じました。
押しを見続けていたいから
【剛鬼】率いる男の<天稟>持ちによる【循守の白天秤】の大規模な襲撃。
男性であるイブキはルイに疑われ、一方で助けられた恩を忘れてもいませんでした。
- どうしてヒナタへ近づいたのか
- どうしてルイを消さないのか
- どうして【救世の契り】でありながら2人を助けたのか
- どうして襲撃に加担していないのか
全ての答えが『押しを間近で見ていたい』という想いに集約されていました。
『推しの敵になったので』まとめ:押しからの圧が強い
土岐丘しゅろ/しんいし智歩『推しの敵になったので』は推しにやられる第一の敵に転生した主人公が、近所のお兄さん以上の扱いを受けていくファンタジーです。
近年の流行である『推し』という概念と異世界転生を掛け合わせた、最近のネット小説原作の作品らしい作りとなっています。
- 【剛鬼】に対して推しであるヒナタとの共闘
- 攻撃手段のないイブキの弱点解消=覚醒シーン
- 飢えという代償の新たな解消法=2人の代償の重ね合わせ
- 接触というトリガーが代償ということをつかれた、ヒナタへの負け方
Pickup後には上のような燃えるシーンが目白押しです。
誰かを強く推す人を見るのが好きな人、一時的な共闘シーンに燃える人に本作をおすすめします。
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