小説

大衆小説

小さな疑問に囚われて、大きな様相を捕まえられずに

ふと小さな疑問が湧いたとき、そこばかりに視線が行ってしまい、いつの間にか森が見えなくなってしまうことがあります。文学にしても学問にしても、分からないところばっかり目を向けたせいで、つまらないと投げ出した経験はないでしょうか。 ...
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本多孝好「dele2」死者をどう覚えていたいか

亡くなった人の印象は生きた人に委ねられています。死者として蘇らないように封じ込めるのも1つの手であり、尊ぶことも権威のために利用することも許されます。自由な世間で、あなたは大切な故人をどう覚えていたいでしょうか。 本多孝好「d...
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佐野哲也「君は月夜に光り輝く」君からの最後のお願い

「私のかわりに生きて、教えてください。この世界の隅々まで、たくさんのことを見て聞いて体験してください。そして、あなたの中に生き続ける私に、生きる意味を教え続けてください」 283ページより引用。 死の間際にいる人との出会...
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誉田哲也「世界でいちばん長い写真」広がる少年の世界

……でも、おそらくこの感動は、一生に一度きりのものになると思うから……君たちだけでやってごらん。私はここで、楽しみに待っていることにするよ」 僕は、おじさんから受け取った、細長いフィルムの箱を見つめた。 一生に、一度きりの、感動――...
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新谷亜貴子「ゆずりは」人はなぜ死ぬのか

旅立つ命を想い、一人でも心からの涙を流す人がいれば、それこそが、その命の集大成なのだ 203ページより引用 生きている以上死なないものはありません。生きた人ではなく死んだ人に向けた仕事もあり、どんな状況でも働くことが求め...
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柚月裕子「盤上の向日葵」将棋に生きた天才の最期

「歩が打てりゃァなァ。人生と将棋は、ほんと、ままならねえ」(p.554) 将棋とともに生きた棋士の失敗と答えを記した、柚月裕子「盤上の向日葵」の紹介記事です。上条桂介の追憶と警官の捜索がリンクすることで、読者に疑問への解答が示されてい...
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森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」不思議の中で君を追う

知らないことからくる『不思議』という感情は色々な所にあります。それは一時の感情で、いつの間にか忘れていることも多いのですが。 この記事では森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」の紹介記事になります。先輩が超常現象に好かれた後輩を追う...
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三浦しをん「舟を編む」 言葉の海を渡る旅人たち

概要 あらすじ 第1章 定年間近の荒井公平は辞書の後継ぎに悩んでいた。自身と先生の先は短く、唯一の正社員である西岡正志はあてにならない。そんなとき第一営業部に適した人材がいると西岡正志が言ってきた。 馬締光也を加えた辞書...
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辻村深月「島はぼくらと」 小さい島の深いつながり

島はぼくらと (講談社文庫) posted with ヨメレバ 辻村 深月 講談社 2016-07-15 Amazon 楽天ブックス e-hon 概要 あらすじ 人口3000弱の島...
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今村夏子「星の子」感想 ふしぎな宗教に魅入られた両親の下で

奇跡の水『金星のめぐみ』に救われた家族が宗教に傾倒するさまと、離れてく子供たちの心を描かれた作品です。ライトノベルや青春小説を中心に読んでいる人にとっては中途半端だと感じるかもしれません。しかし「マイナーな宗教の子どもは可哀そう」というイメージを払しょくするきっかけになるのではと思われました。
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