小説一覧

辻村深月「島はぼくらと」 小さい島の深いつながり

人口3000弱の島、冴島。少子高齢化の歯止めをかけるべくIターンを推奨した結果、古くからの住民と新規が共存した離島へと生まれ変わった。 高校では部活ができず、大学に行けばおのずとこの島にはいられなくなる。その未来を知ったうえで暮らしていく4人の高校生の視点から、島の人間関係の変化を見ていく物語。 辻村深月作「島はぼくらと」の感想記事になる。

湊かなえ「告白」 教師として生徒の殺人を許せるか

『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』(2010)を始め、立場による人の倫理観を問う書籍は数多くある。今回はそういった作品の1つである、湊かなえ作「告白」について取り上げた。教師として罪を犯した2人を許すか、親として少年院すら手ぬるいと扱うか。彼女の選択と、彼らの末路を描いた作品である。

本多孝好「dele」 故人が残したデータを前にして

例え人が死んだとしても、ネットワーク上のデータは残り続ける。一方で消えてほしくない故人との思い出は、時間の流れと共に薄れ揺らいでしまう。 本多孝好作「dele」は生と死をテーマにした小説の1つである。依頼主が死んだときに指定されたデータを消す。そのような契約を結ぶ零細企業が舞台になっていた。亡くなった妹の思い出を胸に留める裕太郎と黙々と依頼を達成しようとする圭司は、いくつかの事件をきっかけに絆を作っていく。

夏海孝司「なれる! SE」 DQN企業から、2週間の選択肢

3月ともなると就職説明が始まり、また新社会人の就職が間近に控えている。だからこそ、この会社がブラックであるか心配になるかもしれない。 そんな人におすすめの作品が、夏海公司作「なれる! SE」だ。この作品はブラック(室見六華によると『DQN会社』)に就職した主人公、桜坂工兵の最初の2週間を描いた物語である。

朝井リョウ「何者」 SNSの私が変えてくれるのか?

現在就職活動中の学生は読まないことをおすすめします。この記事は朝井リョウ作「何者」の感想記事です。一人称ならではの1つのトリックで身を隠す拓人。しかし就職活動で出会った仲間によって、隠していた麻薬と向き合うことになります。麻薬中毒者が麻薬を絶てるのか、という成長を描いた物語です。

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」 冤罪の闇から逃げ切れるか

青柳雅春は首相を暗殺した犯人にされた。身に覚えのない言い掛かりを偽装され報道される。社会的に追い詰められていく彼の前に手を差し出すのは……信頼を信条とする主人公が、抗い逃走する物語。 伊坂幸太郎作「ゴールデンスランバー」の紹介記事となっています。

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