【黒猫のウィズ 感想】時詠みのエターナル・クロノスⅢ ~さよなら、サマー~

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あなたを救うために時を繰り返す。何度も、何度も、周期が短くなったって。

本記事は「魔法使いと黒猫のウィズ」のイベント「時詠みのエターナル・クロノスⅢ ~さよなら、サマー~」の感想記事です。些細なきっかけから数千回と繰り返す一日の中で、時を正常化するため出会いを取り戻す物語となっています。一度切れた縁を繋ぎたい、自分を犠牲にしても親友を守りたい、そういった思いが強く感じられるエピソードでした。

※スクリーンショットはいずれも株式会社コロプラに帰属するものであり、当記事はこれを侵害する意図で制作されたものではありません。

※イラストおよび写真はイメージです。

基本情報

あらすじ

それは夏の出来事だった。

「君」は訪れていた水の都<デュ・オレ・サンザール>で、偶然にも時計塔エターナル・クロノスの面々と出会った。

彼女たちが、時を正常化するために、この世界に訪れていたことを知り、「君」はその仕事を手伝うことにした。

太陽は激しく照り付けていた。「君」は少し、感じのよくないめまいを覚えた……。


「魔法使いと黒猫のウィズ」君の本より引用

世界観

デュ・オレ・サンザール

思いが形となる異界の中にある、<水の都>として知られる場所。カヌエとソラという表裏一体の神様を崇めている。一年に一回、初日の出がカヌエとソラのどちらのものが競争を行っている。

「君」と時計塔のメンバーは時間が繰り返される手掛かりをつかむため、ときにはヴィジテ(カヌエ)として、ときにはマニフェ(ソラ)として祭りに参加する。

鋼鉄の剣と魔法に支配されし異界

時計塔エターナル・クロノスが普段ある場所とされているが、時計塔内で完結するため外との繋がりは非常に薄い。初期のイベント「クロム・マグナ魔道学園」「アンジェリカシリーズ」の舞台として知られる。

主要登場人物

ユッカ・エンデ

エターナル・クロノスシリーズの主人公の1人。アリスの先輩で時計塔の整備主任。巨大なハンマーの中には大量の工具が備えてある。実は重力魔法の使い手。

とある事情で今回はほとんど出番がない。

アリス・スチュアート

エターナル・クロノスシリーズの主人公の1人。膨大なデータを解析して異常を発見する「時詠み師」である。その仕事柄、計算能力は非常に高く、ボートが衝突しない経路・障壁を張るタイミングを瞬時に導いている。

元ネタは言わずもがな不思議の国のアリス。原作準拠か毎度落下して「黒猫の魔法使い」と出会っている。

サマー

ユッカによく似たヴィジテの御子。クコの実がトッピングされたバナナパンケーキが大好物。お祭りの最中、時計台で待機するのをもどかしく思っている。

カヌエ・デ・ヤック

太陽と縁結びの神様でヴィジテの信仰対象。ぐりぐりされていない頃。緊急事態なため、いつにもまして真剣である。なのだが、ふざけた言動から真面目にやっているように見えない。

用語集

イレーナ・フリエル、セリーナ・エヴァンス、ステイシー・マーキュリー

時計塔の3女神で順に「往時の神」「現今の神」「後来の神」とされる。キャラクターエピソードによると、イレーナは憧れて猛勉強した結果就職、ステイシーは母親からの世襲、セリーナは謎(産まれた時から管理している?)と経緯が異なる。

エリカ

もう1人のアリス。ARICEとERICAのアナグラムの関係。このときは冗談でコンビを組むように言っているが、数年後メインストーリー13章の敵再度が「魔法使いと黒い少女エリカ」であったとは夢にも思わなかっただろう。

黒猫の魔法使い

「君」とされることも。本作でも語り部を担当する。アリスを受け止めたり、障壁を張ったり、女の子の誘拐に失敗したり、塔の外壁から飛び降りたり……周りが非戦闘員なため今回は特にアクティブである。

ホリー

太陽と釣りの神様ソラを信仰する団体マニフェの御子。彼女らは「カヌエの日」「ソラの日」に産まれたときから御子になるよう教育がされており、サマーが唯一の友達であった。

エリテセ

サマーの侍女。そのルートを通っても意味はない、と何かを知っているような発言をしているが……

正体はセティエ。本来は時界で時の管理をしている。

ストーリーPickup

以下、ネタバレ注意です。

新炎の儀

時の流れを戻すためには<新炎の儀>を勝たなくてはならない。そう判断した時計塔のメンバーは、マニフェ陣営として祭りに参加します。

今年のルールは、2つのレースの勝者を競うものでした。参加者はどちらか1つだけに出場できます。

  1. ゴンドラ戦:居住区の端から水路をゴンドラで駆ける競技。両端から中央区を目指すため、相手の姿はゴール直前まで見えない。
  2. ウォーター戦:ランタンを抱え、目的地の時計塔まで火を守り切る競技。防御側は水鉄砲を用いて消火を図る。

しかし、ゴンドラ戦では異常な波に乗ってヴィジテ陣営がゴールしてしまい、ウォーター戦ではマニフェ陣営の防衛に隙があるらしく勝つことができません。

モーターというチートを使っても一行に勝ち目はなく。元盗賊ヴァイオレッタ発案で、ヴィジテの御子サマーの誘拐を企てるのでした。

タイミングはとある船頭の少女に紹介してもらった、バナナパンケーキのお店での食事直後。彼女の楽しみが唯一の手掛かりでした。仕掛人は(荒事担当)の黒猫の魔法使いが挑み、護衛は退けたものの逃げられてしまいます。後ろで時計台から何かが墜ちる音がし……

リスタート

とある船頭の少女によって、黒猫の魔法使いは意識を戻しました。時計塔のメンバーと会う前、異界に辿り着いた初期地点に送られていました。何度目かのバナナパンケーキの宣伝を経て、彼女はお店に案内します。そこにいたのは時の管理人と御子でした。

時の流れがつながってしまったこと、次第に短くなっていき今は1日をループしていることを知らされます。そして、彼女たちの目的はループされた元凶<黄金の一日>を再現して解決することでした。協力するために記憶を取り戻した黒猫の魔法使いは、時計塔のメンバーと再会し、ヴィジテとして祭りに参加することとなります。

補足:見えない少女カヌエ
当時の彼女はこの世界の人に見えていません。「神様は見えないもの」と信じられてきたからでしょう。故にゴンドラの船頭で波を生み出してもツッコミは入らず、御子と出会っても会話をしていません。
ただ、この介入を境に人に見える存在になったらしく、「ぽっ!かみさま」シリーズでは、初日の出とともに浮いてくるボケをかましています。

因果関係回帰の法則

「因果関係回帰の法則」は、管理者セティエによる時間講座で登場した法則の1つです。

Q. 1日がループしているとき、昨日砂浜に置いた貝はどこにあるか?

A. 水底、砂浜、遠くの浜辺……どこにあってもおかしくない。

未来が過ぎ去った後かもしれない、過去が未知かもしれない。結果、急に溜まっていた因果関係が爆発して、崩壊を引き起こす。

もちろん単純に落ちてくる可能性の方が高いが、ループが短くなるほど確率は上昇してしまいます。この講座には今がどれだけ曖昧で危険な状態かを示し、絶対に原因があると鼓舞する意味合いもあったと思われます。

1回目の出会い

初対面で「どっかで会ったことある?」と聞く。「ユッカバカだから」(byヴァイオレッタ)「頭ユッカちゃん」(出典:ちょっと怪しい黒猫のウィズ用語集)と何かとあほの子扱いされている彼女ですが、そこまでボケていません。故に不思議なシーンですが、そこに<黄金の1日>の手掛かりがありました。

アリスとサマーを会わせることに照準を合わせた一行。しかし、不自然なまでに縁が切れた2人は中々会うことはできず……ときにはマニフェが歴代新記録で猛追したり、ときにはアリスが時計台から墜落したり。辛苦を乗り越えて、<新炎の儀>最後の送り火で2人を再開させることに成功しました。

願いは収束する

物語の世界は「思いが形となる異界」です。思いに善悪はなく、強さに左右されます。では、最も信仰心の高い御子が、一人の命を助けるために叫んだとき、どれだけのものが形になるでしょうか。神の片側ソラに願いが聞き入られる間際、待ったをかけるものがいました。

まとめ:もう一度初めましてをあなたに

一夜の決着が着いても、すべてが元通りになるわけではありませんでした。ここから元の歴史を刻むため、「サマー」を捨てなくてはなりません。時の流れを守るため、彼女、そして彼女の神は笑顔で決断をしました。

本作は、些細なきっかけから数千回と繰り返す一日の中で、時を正常化するため出会いを取り戻す物語となっています。一度切れた縁を繋ぎたい、自分を犠牲にしても親友を守りたい、そういった思いが強く感じられるエピソードでした。

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