黒ウィズストーリーの特徴まとめました。

『本格ストーリーの(ソーシャル)ゲーム』という広告を時折見かける。要するにソーシャルゲームのシナリオが薄く、焦点にしていないことを示している。小説と違ってシナリオを作っても金になるわけでもなく、ゲーム性や収集欲を煽る要素の方が重要視されているのが現状だ。

今回はそんなソーシャルゲームの一つ、魔法使いと黒猫のウィズ(通称:黒猫、黒ウィズ)のストーリーを取り扱う。このゲームは3月に5周年を達成した長寿作品であり、イベントが月2で更新されるため、既に多くの短編が放たれている。

大まかな世界観

主人公と黒猫のウィズが異界に飛ばされては問題を解決していく、異世界転移に属する設定である。

それぞれの異界には『冒険と探求のある異界』『鋼鉄の剣と魔法に支配されし異界』『全ての大地が海底に沈んだ異界』のように名前が付けられており、主人公や精霊魔法に対する扱いも個々の異界で違ってくる。

転移の期間も個々のイベントで違い、年単位で軍に所属することもあれば、ラスボス戦に召喚されたこともあった。平均は数日間、月2で異界に飛ばされるため半分程度の期間を異界で過ごしている計算になる。

年に3回程度のコラボイベントでも主人公たちが相手方に向かうことになる。レイドではバジュラクイーンやゴジラに戦闘機で挑む姿が描かれた。

紙芝居形式

この作品のストーリーは大半の作品と同様、紙芝居形式で行われる。絵は精霊の使い回しで、表情変化もそれほど充実していないので感情の描写は地の文や声優の演技にゆだねられる。

下の写真は2018年正月のエピソードである。縁結びの神様カヌエ(右)のいる島に飛ばされてしまった少女リザ(左)が祭りの御子をする物語だ。限定や配布以外のボイスがないため、このときのリザの感情は想像に任せるしかない。

特徴2:ストーリーの多様さ

イベントを月2で3年以上行ってきたことから、多くのシナリオが作られている。主人公が魔法使いなのでどうしてもファンタジーになってしまうが、コメディとシリアスの両方を兼ね備えていた。

写真左:アルティメットガールズ

魔道士協会といった、クエス=アリアスのギルドと違った形で魔法使いをまとめている異界。山をも吹き飛ばす天災少女アリエッタ、2度死んでも蘇った杖投げ少女リルムを始めとした、実力に長けていても常識が欠けている少女たちと過去の悪党を排除していく。10割ギャグで、ラスボスも早々に消されている。

写真右:ロストエデン

輪廻を越えて幾度も再会する2人を描いた物語。今世ではお人よしで義娘に弱い魔王アルドベリク、何を考えているか分からない天使ルシエラとして魔界で過ごしていく。黒猫にしては珍しく信頼や愛情が主軸となった作品である。リザもこのシリーズのキャラであり、元の世界に戻る際に他の異界についてしまったため、カヌエと出会った。

写真左:黄昏メアレス

失われた夢が意思を持ち実体化する異界。黄昏時に開く門を通ることで、夢は現実を変えてでも叶う。現実への変化を防ぐべく、夢を捨てた少女たちが夢の野望を砕く物語。3周年記念作品で、黒猫屈指のシリアス重視のイベント。BGMやシナリオの評価も高く、2017年ユーザー投票にて1位を獲得している。余談だが、男性比率が50%に近い貴重なイベントである。

写真右:響命クロスディライブ

謎の結晶によって生物種の大半が滅んだ異界。元凶である結晶を解析することで、人類は生物以外を量産する技術を得た。4周年記念作品で、前時代の機械知能の野望を前々時代の技術で対応していく。下手なSF作品でよくある専門用語過多の状況に陥っている作品ではあるが、独自の世界観とクラックハンド隊のオタクたちの掛け合いは興味深い。1のクラックハンド隊の5人は、カードの自己紹介中に砂嵐で打ち切られるという特殊な演出がなされている。詳しくは公式のイベント専用ページ、サンプルボイス2を参照。

特徴3:主人公の特徴

季節イベントや一部例外を除いて必ず登場する人物、それがプレイヤーキャラクターである「黒猫の魔法使い」である。この人物の特徴として、6年目にも拘わらず素性がほどんど分かっていない点が挙げられる。

分かっていることは、黒猫のウィズ(師匠)を引き連れた魔法使い、作中隋一のお人よし、季節や状況を問わず黒ローブ姿を貫く、少女が見上げる程度の身長など。

要するに性別、年代、容姿すら不詳である。5周年記念の公式ニコニコ生放送にて、Twitterに挙げられた「あなたの魔法使いの君シート」を放送していたことから、公式が個々の妄想を容認している状態である。

一応ストーリー展開から男性説が有力なのだが、ノリで「魔法を使う聖女」と自称したこともあり、ライターごとに性別が違う可能性が高いと考える。

使用魔法は「精霊魔法」。異界と門を通して接続し、その力の一端を再現する魔法である。要するにガチャや配布で集めたカードを使用している。使用に相手側の許可も必要ないらしく、イベント中に敵対していた破壊神やら悪党の能力も使える。治癒や防壁から瞬間移動までをこなせる器用貧乏な魔法と言える。

推定10代前半の女の子を背負いながら走りぬけ、100kg越えの亜人を13階まで筋力で運ぶなど、魔法がなくても十分に戦える。数々の異界でもその能力は通用し、苦戦することは多いが負けることはほとんどない。

特徴4:ストーリーを読む難易度の低さ

ボイスが付くようになった後も過去のイベントストーリーを読むことは難しかった。開催していないイベントやクリアできない級のストーリーを見ることができなかったからだ。

しかし今ではこれらの問題は解決されている。

1つ目は「魔道士の家」と呼ばれる過去イベントの常時復刻だ。復刻に必要なゲーム内金額は初心者にとっては2,000,000ゴールドと少々高いが、ときどき数十ゴールドで7日間復刻することができるようになっている。

2つ目は「イージーモード」という新難易度の実装である。妨害ギミックなし、ガチャの外れでも1発で倒せる脆さからまず負けない難易度になっている。その分ボスドロップの割合が落ちるので収集目的には向いていないが、ストーリーは最後まで見ることができる。

まとめ:ライトノベルのような感覚で

これはストーリーを読むまでにそれほど時間がかからず、様々なファンタジーを読むことができるゲームである。文体はライトノベルに近く台詞だらけの他のソーシャルゲームよりか幾分ましな性能と文章量を誇っている。

(単色は)簡単すぎるクイズゲームかつベテラン作品ということで入りにくい人も多いだろうが、もし抵抗がなかったら一度触れてみてほしい。

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