オリジナル主人公(オリ主)を使う利点・欠点8選

二次創作を作っているとき、独自のキャラクターを加えたくなることがある。

人物の心境、行動意欲が分からないから。
不可能だったことを可能にしたい。
報われなかったキャラクターを救いたいから。

理由は人それぞれだが、そんなときにこの気持ちが湧き上がる。

ここでは警告タグの1つであるオリジナル主人公(以下:オリ主)について見ていきます。オリジナルのキャラクターを何故二次創作に混ぜるのか、その利点および欠点を4点ずつ考えていきましょう。

警告タグの総括記事は下のリンクです。

一次創作、二次創作にかかわらず、創作物にはタグが付けられています。これは必要な情報を提供するため付けられたもので、”攻略””解決法””紹介”...

オリ主とは

一次創作では

まず、一次創作の場合を見ていきます。

しかしそもそもオマージュやパロディといった例外を除いて、一次創作は100%自作の観念から生まれます。それゆえ態々オリジナルであることを強調する必要はなく、つける必要のないタグになっています。

二次創作では

一方、二次創作では幅広く使われています。

二次創作においてのオリ主の定義は「元々ある原作オリジナルの主人公を異物として混入すること」と考えます。このときの異物は、原作を知っている我々読者の視点を表しており、原作人物によっての印象を述べたものではありません。

原作へと混入する方法にはいくつかのタイプがあり、次の項目で紹介していきます。

混入のさせ方

原作(小麦粉)へオリジナル要素(卵)を混入するとき、大体こんな感じです。理由もなく混ぜようとしなければ、ずっと卵が浮いたままになってしまいます。

この項目では「転生」「転移」「憑依」の3つの要素に分け、原作へ混ぜ込む方法を書いていきます。

転生

転生型のオリ主は、「原作キャラに違和感を持たれていないが、原作に存在していないキャラクター」を指します。前世でトラックにひかれたり鉄骨の落下に巻き込まれたりする必要はありません。俗にいう異世界転生と異なり、前世の経験や知識を持っていなくてもこの分類に含まれます。

このタイプの利点として、最初からいる状態なのですから「幼馴染」「親友」「兄妹」といった設定を盛り込むことができます。

欠点は必ず原作環境に沿った経歴でなければいけない点。日常系原作で元殺し屋や魔法優位世界の銃撃の達人など、理論上可能なものは説明次第で許されます。しかし「現代世界が舞台の原作に魔法使いとして転生した」とかどう説明しますか。

転移

転移型は「外の世界(原作外)から来たオリジナルの主人公」が該当します。上記の定義上、どうしても異世界転移になってしまっています。それゆえ利点や欠点は異世界転移と同様です。

利点は経歴が原作世界に囚われない点。この世界の知識を持った上位世界出身でも、原作に存在しえない能力を使っても許されます。また転生型と異なり、教育環境が違うことから話を広げるといった手段が取れることも。突っ込ませる内容には困らないでしょう。

欠点は原作人物との交流が0から始まる点。原作地点よりも前から交流していたことにすれば良いのですが、その場合転移描写を書くことが難しくなります。

余談ですが転移型でも兄妹にすることは可能です。

  • 教育を受ける前に別世界に転移させ、原作時点で戻す
  • 作成データや遺伝子の異世界間流出
  • 戸籍の改竄

最後は邪道ですが、一応やりようはいくらでもあるということで。

憑依

憑依型のオリ主は「原作に登場した人物への転生・転移」の特徴を持ちます。知識や経験、憑依元の経歴を自由に持つことができるという点は、転生型と転移型より優れているように感じます。

しかし憑依型には憑依型ならではの欠点があります。それは元ネタが原作にいるという点です。特に原作人物へ風評被害をぶつける可能性に気を付ける必要があります。

メリットとデメリット

次にオリ主を使うことによるメリットとデメリットを4つずつ示します。小さなものから大きいものまで改めて纏めました。

メリット

幅が広がる

メインキャラへの憑依型や一部の原作人物の排除でもしない限り、人数は増えます。増えることによって原作で出来なかったこと、男女のどちらかが過剰でペアが作れないといった事態を解消できます。

もう一つ、転移型のところでも書きましたが、常識の違いによる展開があります。魔法や未来科学が最たる例ですが、施策や両親の違いなど些細な違いでも展開することが可能です。

動かしやすい

原作人物への理解において、原作者を超えていることはまずありません。「こういうときにこう行動する」初期の人工知能の勉強手順に則り操作することが多いでしょう。

一方自分自身で作ったキャラクターの行動原理を咎める人はいません。正当性に関しての指摘は例外ですが……。自分の好きなように投影することが許されます。

原作との相違点

異物が入り込んだことによって、どうあがいても相違点がでてきます。原作と違う物語を想像出来なかったとしても、オリ主を入れれば簡単に変えることができるでしょう。

人数制限があればその分誰かを犠牲になる、1vs2の不利な争いを平等にする、負け戦を事前に予知する。今のは一例ですが、逆算して動かすことができれば、多くの展開を可能にします。

夢が叶う

「原作との相違点」は原因や手段の違いでしたが、こちらは結果の違いを指しています。タイムリープでよくある未来からの警告による奇跡や原作の終わりを狂わせることが該当します。

ネタバレになるので詳しくは言いませんが、FF7の某ヒロインやFF10の主人公などを助けることも可能です。また原作で主人公に振られたヒロインを救う、陰の薄かったサブキャラを目立たせる、といったことも。

デメリット

バランスの崩壊

利点すべてに関する欠点項目です。二次創作で最も大きな問題であり、これを解決するため作者は四苦八苦しています。特にオリ主を使う場合、積極的に相違点を導入して反応を連鎖させる原子力発電スタイルなので、細心の注意が必要になります。なお一般的な二次創作は、継続的に燃料を投下する火力発電スタイルです。

対策としてオリ主を原作人物の規格に合わせることや、物語を踏襲することが挙げられます。原作の物語に対し変えたい点と守りたい点をはっきりさせることでも被害は抑制できるでしょう。

掛け合いの減少

どうしようもないことですが、人数が増えるということは掛け合いの相対的割合の減少を意味します。一般的に会話文は1対1を対象にして作られています。多人数の会話の際でも、作者の処理の軽減の都合で順々に応対することが多くあります。

この弊害は原作作品にも時折あります。人数が極端に多いアニメ、コンサートでは、監督次第でこのような事態を招きます。人気順位やお気に入りによって選ばれた一定人数による舞台は、作品自体を映えさせるための一つの方法です。アイマスとかラブライブとかガールフレンド(仮)とかAKBとか……アイドル関連がよく行っている手法です。

このようにこれは取捨選択の結果であって欠点と扱うかは諸説あります。しかし一概に人数を大量導入すればよい、という訳ではないことを説明するために加えました。

主人公……

取捨選択の結果である「掛け合いの減少」によって、原作主人公やオリ主が削減されてしまったケースです。それゆえ対策も調整するくらいしかなく、必要経費と捉える考えもあります。

まず原作主人公の削減の要因は主に2つです。
1つ目はオリ主が想定以上に頑張った結果、主人公の仕事を奪ってしまった場合。原作崩壊の要因の1つになりますが、原作主人公に配慮してオリ主の動きを阻害するのも問題です。
2つ目はオリ主が原作主人公と別の派閥だった場合。RPGの勇者軍と魔王軍が代表例です。こちらは描写よりも活躍の違いが問題になります。余りに弱いと話が盛り上がりませんし、強過ぎると後述のオリ主弱体化につながります。

一方オリ主側の存在感が薄くなることもあります。傍観者視点として、原作人物の動きを描いていく物語などで見受けられます。他にも主人公側を際立させるための悪役に徹した場合も、オリ主の扱いは小さくなっていきます。

アンチヘイト

アンチ(anti)、ヘイト(hate)は2つとも原作中の特定人物への差別に対する、警告タグになります。特にオリ主は特定人物が犠牲になる可能性が高いため、このタグと強いかかわりを持ちます。

原作で報われなかったキャラクターを救済するとき、敵対者や恋のライバルが苦い思いをする
ことに。オリ主を無双させた結果、主人公の存在感が消えた。描きやすいキャラクターに尽力した結果、主要人数がむしろ減っていた。
原作崩壊への保険要素も含めて、オリ主タグの大半はアンチもしくはヘイトのタグが併設されているのが現状です。

まとめ

メリットとして物語の作りやすさや自由度を、デメリットとして原作の崩壊を挙げました。

オリ主という概念は、二次創作の敷居を下げると同時に二次創作の危険性を教えてくれました。華美な理想化が原作をこれ以上良いものにすると限らない好例でしょう。

オリジナルのキャラクターを使用する際は、適当に突っ込むのではなく利点と欠点を考慮して判断する必要があります。またそのタグがつけられた小説を読む場合、欠点を予め知っておくことで不快感は下がるかもしれません。

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